TikTokは商品の購入率が高い
ここ最近のTikTokで注目すべきは、機能やサービスが充実してきていることです。そのおかげで、ビジネスの集客をする人が増えているのです。
もちろん、広告代理店に依頼して広告を出すこともできますが、動画をつくって拡散させる「プロモート機能」というもので、広告を打つことができます。実際に、広告を出す企業は増えています。
理由は、購入率が高いからです。たとえば、AIがビッグデータを元に「この動画とこの動画を見ている人は、首にかける扇風機に興味がある」と分析して、広告を流します。
YouTubeのように動画が途中で止められて広告が流れることはなく、自然に流れるようになっています。実際、TikTokを見ている人の4人にひとりは、何らかの商品を購入したことがあると言われています。Facebookに次いで、商品の購入率が高いのです。
このTikTokの変化に気づいている企業が、いち早くTikTokに参入し、広告を流しているという状況です。
平均年齢34歳を超えた今がチャンス
わたしも、1年前にTikTok広告を出しましたが、クリック率はFacebook広告の50分の1でした。その頃はまだ10代〜20代が圧倒的に多かったこともあり、30〜40代をターゲットとするコンテンツはなかなか成約につながらなかったのです。
でも、平均年齢が34歳を超えたいまは、企業として広告を出していくチャンスと言える段階なのかもしれません。
ライブの機能が続々と実装されている2021年3月に実装された「投げ銭機能」も、注目に値します。ライブ配信大手のイチナナやポコチャには、500万人ほどのユーザーがいるようですが、そこから多くの人がTikTokに流れてきているそうです。
実際、イチナナやポコチャで配信していた人が、ここ最近で、TikTokでの配信をはじめるようになりました。その影響か、TikTokのライブの配信エージェントができて、TikTokライバーが増加しています。
また、イチナナやポコチャでライバーに投げ銭を払っていた人がTikTokにも流れてきているため、「投げ銭」の文化がTikTokに根づきはじめているとも言えます。実際、わたしもTikTok上で「相談」を受けることによって、投げ銭が入ってくることもあるのです。
ほかにも、TikTokにはプロモート機能というものがあり、課金して自分の動画を拡散して視聴数を増やすことができます。ここではフォロワー数、URLの閲覧数を増やすことも可能です。これは、割と簡単にできることです。
いま一番注目されているのは、近々実装されると言われているTikTokショッピング(ライブコマース機能)です。すでに中国では実装されているこの機能が実現すれば、ライブも一気に増えるでしょう。
いまTikTokがライブに力を入れているのは、ライブコマースの実装に備えているから、という話があります。ライブの機能は、これからますます拡張されていくでしょう。