(※画像はイメージです/PIXTA)

優秀なリーダーは、「部下が成長できる場」をつくり、「強いチームを育てる」ことができる。実業家、投資家、映画プロデューサーなどさまざまな分野で多角的に活躍し、チームで結果を出し続けてきた嶋村吉洋氏が語る「リーダーの極意」とは?

自信を持って突き返す勇気が、人を育てる

やらせるほう、教えるほうからしたら、やり直しをさせるのは、とてもエネルギーがかかります。

 

本来は「おまえは何度やってもできなさそうだから、もうやるな。他の人にやらせる」と見放すのが、手っ取り早いことです。

 

にもかかわらず、「もう一度やってみよう」と指示するということは、それだけつき合う時間を長くとらなければならない、ということになります。

 

そう考えると、「まだやらされている」というのは、自分が下の立場に立っている人にとっては、多忙な上司などに長くつき合ってもらっているのであって、見放されていない、有り難い状態なのです。

 

「やり直していいのか。だったら、自分には可能性があるな」という気にならなければなりません。

プロフェッショナルとアマチュアの違い

どんなプロフェッショナルな人も、「繰り返し」を徹底しています。

 

何度も何度も挑戦して、失敗を重ねて、ようやくその技術や感性を手に入れているのです。

 

「繰り返すことで成功する」という、ごく当たり前のことがわかっています。

 

そして、そういうプロフェッショナルな人が、「繰り返せば成功するよ。繰り返そうよ」

 

と指示していることに対して、アマチュアレベルの人が、

 

「なんで、こんなに繰り返さないといけないんですか!」

 

などとふてくされる、というのは恥ずかしいことではないでしょうか。

 

「繰り返してやるのは嫌だ」というのは甘えの感情だと思います。

 

繰り返してやることを受け入れるかどうかで、その人の人生は大きく変わります。

 

そして、そのことを、場の力で気づけるようにしていくのも、リーダーとしての大きな仕事なのではないでしょうか。

 

嶋村 吉洋

実業家

 

投資家

映画プロデューサー

※ 本連載は、嶋村吉洋氏の著書『うまくいくリーダーだけが知っていること』(きずな出版)から一部を抜粋し、再構成したものです

うまくいくリーダーだけが知っていること

うまくいくリーダーだけが知っていること

嶋村 吉洋

きずな出版

カリスマ経営者、初の出版! 10代で起業、実業家、投資家、映画プロデューサーなどさまざまな分野で多角的に活躍し、 現在は投資家として活動する、実業家・投資家の嶋村吉洋が語る「リーダーの極意」。 チームとは、自分…

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