(※写真はイメージです/PIXTA)

多くの人が、他人とのコミュニケーションに関して「自分から声をかけられない」「声が通らない」「人前で話すのが苦手」といった悩みを抱えています。本連載では、元アナウンサーでスピーチコンサルタントの阿部恵氏が、著書『1日1トレで「声」も「話し方」も感動的に良くなる』から、声や話し方を改善するための、誰でもできる簡単なトレーニングについて解説します。

主語・述語が抜けている?

話が噛み合わないその他の理由には、主語や述語が抜けてしまっているケースもあります。

 

例えば、「資料つくっておこうか!」と言った場合、言った本人がつくるのか、それとも相手に対して「してくださいね」という意味で言っているのかわかりません。どちらにも解釈できてしまいます。

 

このまま放置すれば、相手はあなたに「つくって! と言ったよね」となり、あなたは「言われたつもりはない」と、齟齬(そご)が生じる可能性があります。仕事であれば、「なんでつくらなかったのか」と、トラブルになるかもしれません。

 

トラブルになってからでは、双方が嫌な気持ちになってしまいます。

 

どちらにも解釈できそうな場面では、「これは私が作成したほうがいいですか?」と、必ず質面をするようにしましょう。

 

【今日の1トレ】

語尾を質問型にしてみる

 

同僚:「資料つくっておこうか!」

 

あなた:「資料は私がつくるの?」

 

同僚:「そう、よろしくね」もしくは「僕がやるから大丈夫だよ」

 

と、どちらかの回答がくるはずです。

 

または、自分が話をしていて「なんか噛み合っていないかも?」と感じたときは、こんな投げかけをしてみてください

 

「ここまでのところ大丈夫?」

 

「何か質問ありますか?」

 

と、相手に確認の質問をするのです。

 

話が噛み合わなくなったり、相手の反応がにぶくなったら、質問をして嚙み合わない状態を修正していけば大丈夫です。

 

イラスト:坂木浩子
[図表1]話が噛み合っているか確認する イラスト:坂木浩子

 

 

阿部 恵

合同会社Confill

代表

 

1日1トレで「声」も「話し方」も感動的に良くなる

1日1トレで「声」も「話し方」も感動的に良くなる

阿部 恵

日本実業出版社

1日に1つのトレーニングを続けるだけで、 ・声が通るようになる ・伝わる話し方になる ・感じのいい話し方になる! ●声と話し方の悩みを解決します ・声が小さくて… ・なぜか声が通らなくて… ・いつもうまく話が伝…

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