相手の話の一部をリフレイン(オウム返し)…自分は話さなくても聞けばいい!
「何を話したらいいか、わからない…」
これはいろいろな場面で遭遇するケースですね。
- 世代が違う
- 仕事の業界が違う
- 関心事が違う
などなど、会話の糸口を探るのに苦労することがあります。
そこで発想の転換をしてみます。話すのがしんどいのであれば、聞けばいいのです。
「話し上手は、聞き上手」とも言いますから。相手がどんどん話したくなるような聞き方をすれば、「あれ? 会話のキャッチボールになっているかも!」という気分になれます。
しかも、自分はほとんど話さなくてよいから、心が楽に感じます。
そこで、聞き上手になるための第一歩として、相手の話の一部をリフレイン(オウム返し)してみましょう。
【今日の1トレ】
相手の話の一部をリフレイン(オウム返し)する
リフレインとは、相手の言葉の一部を切り取って、そのまま繰り返すことです。
まず相手の話を聞きます。その中で、自分の興味にひっかかった言葉の一部だけを使って繰り返すのです。
ポイントは、長い話を繰り返さないことです。例えば、
・Aさん:「昨日、日帰りで大阪に行ってきたんだよ」
・Bさん:「昨日、日帰りで大阪に行ってきたのですね」
これだと少々うるさい感じがしませんか。
この場合なら、「大阪」というインパクトのある言葉だけを切り取って、
・Aさん:「昨日、日帰りで大阪に行ってきたんだよ」
・Bさん:「え、大阪に?」
このくらいでいいのです。
すると相手も、「そうなんだよ。日帰りだから、たこ焼き食べるヒマもなくってさ」、なんて大阪の話を続けて話してくれるでしょう。
切り取る言葉は、自分が関心を持った部分でOKです。
「聞き手の名手」と言われるエッセイストの阿川佐和子さんは、このリフレインがたいへん上手です。
以前、TBS系列のTV局で「サワコの朝」というインタビュー番組がありました。ここでも「リフレイン」を上手に使っていました。
・ゲスト:「私、怖がりなんですよ」
・阿川さん:「怖がり?」
このように、部分のみの「リフレイン」を、使っていました。
相手の話をよく聞いていれば、気になる箇所がきっとあるはずです。自分が気になったキーワードをリフレインしてみましょう。正解はないので、気楽にチャレンジしてください。
阿部 恵
合同会社Confill
代表