(※写真はイメージです/PIXTA)

多くの人が、他人とのコミュニケーションに関して「自分から声をかけられない」「声が通らない」「人前で話すのが苦手」といった悩みを抱えています。本連載では、元アナウンサーでスピーチコンサルタントの阿部恵氏が、著書『1日1トレで「声」も「話し方」も感動的に良くなる』から、声や話し方を改善するための、誰でもできる簡単なトレーニングについて解説します。

自分から声をかけることに慣れるには

いきなり人前で話すとか、初めての人と会話するのは、勇気がいりますよね。苦手な方も多いのではないでしょうか。

 

実は私も、初対面の人と話をすることは苦手なんです。これまで、「一人っ子だから」を言い訳にしていました。今でもビジネス交流会で名刺交換をしなくてはいけない場面や懇親会で知らない人に囲まれる場面では、急におどおどしてしまいます。

 

パーティー会場には、大抵スモークサーモンがありますよね。実は、大好物なんです。

 

スモークサーモンの前に陣取って、誰にも見つからないように黙々と食べて、その時間をやり過ごしたいぐらいの気分なのです。初対面の人と話をすることは、本音を言えば、とても勇気がいります。

 

そんなときに、相手のほうから話しかけてもらえると、すごく救われた気持ちになります。そういう場面では、話しかけられて嫌な気持ちはしないですよね。

 

話しかけられても相手が嬉しいなと思うような場面で声をかければ、相手から変なふうに思われたり、無視されたりすることは決してありません。自分から声をかけにくいという人の多くは、「相手に変に思われたらイヤだなぁ」とか「恥ずかしい」と思うから、もじもじしてしまうのです。

 

相手が嬉しいと思う状況で声をかければ、そんな心配はありません。

 

日常生活の何気ないワンシーンであっても、気軽に声を発することができる状況に慣れることは大事です。

 

「まずは声を出す」、そしてもうワンステップ、「自分から声をかける」。

 

これらに慣れて回数を重ねていけば、自然にできるようになっていきます。

 

そこで、今日の「1日1トレ」は、3段階にステップを分けてやってみましょう。

 

「第3ステップ」は少しハードルが高いので、難しそうでしたら第1と第2ステップだけでも十分です。

 

【今日の1トレ】

コンビニの会計時やバスの降車時に「ありがとう」と言う

 

声を出しやすいものから3ステップで挑戦

■第1ステップ

たとえば、コンビニで会計をするとき、店員さんに「ありがとうございます」って言ってみましょう。私、これを実践しています。

 

もう1つ、バスを降りるときに、運転士さんに「ありがとうございました」と言ってみます。これだけでも「できた!」という達成感があると思います。

 

「ありがとう」と言われた側のコンビニの店員さんも、バスの運転手さんも、決して嫌な気はしませんよね。嬉しいと思います。

 

イラスト:坂木浩子
[図表1]コンビニの店員さんに「ありがとう」と言う イラスト:坂木浩子

 

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