部下のそのミス、「いい失敗」?「悪い失敗」?
誰にも失敗は付きものです。「失敗は成功の母」という言葉もあるように、失敗自体は悪いことではありません。ただ、失敗には、いい失敗と悪い失敗があります。
目標達成のためにリスクを取り、チャレンジした結果の失敗は「いい失敗」です。振り切った結果の失敗は、逆に気持ちがよく、美しくもあったりします。逆に、悪い失敗は、同じミスを繰り返した失敗です。
私は、うまくいかなかったとき、すぐに原因を追求します。そして、原因を突きとめて、2度と同じ失敗をしないように改善策を明確に決めます。
しかし、目標達成に執着していない人は、何度も同じミスを平気でします。そういう人は、多くの場合、仕事に何のこだわりもなく、中途半端に生きているという共通点があるように感じます。
うまくいっても、失敗しても、感情的になるのではなく、原因を分析する。これが重要なのだと思います。
「成功の反対は失敗ではなく、失敗を恐れて何もしないこと」。
よく言われることですが、私も完全に同意します。振り切ったチャレンジもせず、無難に生きていることに何の価値もありません。昨日と今日と明日が同じなのだとしたら、生きている意味がどこにあるのでしょうか?
失敗した部下をつぶすリーダー、伸ばすリーダー
日本は、成功することより、失敗しないほうが大事で、失敗を強く非難する風潮があるようです。私がこだわっていることは、そんな状況の中においても、誰もが健全にチャレンジできる場をつくることです。
大企業では、出る杭は打たれるとよくいわれていますが、出る杭は引っこ抜かれるような、チャレンジが承認される場をつくりたいと常々考えています。
成功したらナイスチャレンジ!
失敗してもナイスチャレンジ!
逆に、失敗を恐れてチャレンジしなかったり、何度も同じミスを繰り返して成長がないときに、「何してんだ!」と檄を飛ばすのです。
最初は誰でも失敗します。その失敗をどう捉え、どう分析し、成功につなげていくのか。自発的に考え、最大限チャレンジする部下が育つ場をつくること。とても、やりがいがあります。
嶋村 吉洋
実業家
投資家
映画プロデューサー