〇個別株投資のような難しい企業分析や銘柄発掘がまったく必要ない。
インデックス投資は「どの株価指数に投資するのが有望か?」を選ぶだけです。 個別株投資のように、各企業の業績やビジネスモデル、経営者の資質、その企業が属する業種・業態の有望性・成長性を独力で分析する必要がありません。
まったく何も考えず、ほったらかしで投資し続けるだけでいいのです。 株価指数を日々、算出している会社(金融情報会社や経済系の新聞社など)は、指数構成銘柄を毎年入れ替えたり、株価が上昇して投資家の評価の高い企業ほど指数への影響力が高くなる仕組みを作ったりして、株価指数を更新しています。
つまり、インデックスのほうが勝手に有望銘柄を探して、勢いのある旬な企業を取り込んでくれるので、投資家は何も考えず、淡々とインデックス投資をしているだけで、その“うま味”を丸ごと享受できます。
〇投資信託を使えば100円の少額資金から購入できる。
個別株を買うためには、どんなに安く買える株でも数万円程度の、かなりまとまった資金が必要です。
一方、株価指数への投資は、通常、インデックス型の投資信託を購入することで行います。投資信託は、ネット証券を使えば、たった100円の少額資金からでも購入可能です。「毎月、同じ日にあらかじめ決めた金額で買い続ける」という毎月定額自動積み立てサービスも普及しています。
投資に回せるお金が少ない人でも、たった100円から積み立て投資できるので、気軽に始めやすいのがインデックス投資の大きな魅力です。
上記のような理由から、資産形成の第一歩は、インデックス投資から始めるべきです。インデックスファンドへの毎月定額積み立て投資を"ベース(土台)"にして、 そこから「成長小型株」や「高配当株」などジャンルやテーマ、「半導体」「ヘルスケア」などセクター(業種)をより絞った投資信託やETFを買う。さらにもう一歩進んで、有望そうな個別株への投資にも挑戦してみる、という応用編に進むべきです。
ちなみに、「ETF」 とは日本語で「上場投資信託」と呼ばれ、株式市場に上場して個別株と同じように投資できる投資信託のことです。米国市場や日本の東京証券取引所(東証)には、さまざまな投資対象や投資テーマのETFが豊富にあります。
風丸
投資家