(※写真はイメージです/PIXTA)

レバナスは「取り扱い注意」のリスクにより、肯定・否定が分かれる金融商品です。本書は、チャンネル登録者数6万人の投資系YouTubeを運営する著者が、単なる思い込みや偏見、感情論からはきっぱりと一線を画し、「なぜレバレッジNASDAQ100を使った資産形成には、他の投資対象より優位性があるか?」 を理路整然と、詳細なデータやシミュレーションを交えながら解説します。

高金利時代は長くは続かない?

先物取引を利用し、為替ヘッジも行うレバナスは、短期金利の影響を色濃く受けます。低金利の時は無類の強さを発揮しますが、高金利の時はパフォーマンスが押し下げられます。

 

それでは、これから金利はどうなるのでしょうか?

 

2022年は空前絶後の急ピッチで利上げが行われていますが、インフレが落ち着けば、もう少し緩和的な政策に変更されるでしょう。政策金利は長らく右肩下がりが続き、直近10年で3%に届いたことは一度もありません。

 

2019年には2.3%台まで上がりましたが、その水準は1年も持ちませんでした。クラウドネットワークが発展しつつある現代のマネーフローは過去に比べて、ケタ違いに速く、高金利政策を続けにくい経済構造になっていると考えます。

 

簡単に言うと金利が高いと、急激に経済活動が鈍化してしまうということです。さらに米中覇権争いから見ても、米国は超長期的にドル安・低金利・株高政策を継続せざるを得ないと私は考えています。

 

中国に対抗するためにも、米国は経済・技術・軍事面において、その影響力を低下させるわけにはいきません。米国が中国に勝る国力を維持し続けるうえで、ドル高や高金利が続くことは好ましくありません。なにせ相手は為替操作国ですから。中国は経済力と技術力が脆弱だった旧ソビエト連邦よりも手ごわい相手です。

 

超高金利を続けられた70年代、80年代の冷戦時代と今とでは、国際的な政治情勢がまったく異なる、と考えたほうがいいでしょう。1980年代に当時のポール・ボルカーFRB議長が実施した超高金利政策は、FRB自体が「誤った金利政策だった」と認めていますからね。

 

確かにこれから政策金利が4%程度まで上昇することも十分考えられますが、それが何年も持続可能なほど、マーケットが待ってくれるとは思えません。ひとたびリセッションになれば、たちまち金利は引き下げられるので、逆にレバナスにとっては追い風なのです。

次ページ2024年からは「非課税運用できない」

※本連載は、風丸氏の書籍『米国株「レバナス」投資 月1万円の積み立てから狙う“悪魔的リターン” 』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。

米国株「レバナス」投資

米国株「レバナス」投資

風丸

KADOKAWA

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