インデックス投資が資産形成に最適な理由
日本人の資産形成は特定の企業の株に投資する個別株投資から、株式市場全体を“丸ごと”買うインデックス投資に移行しつつあります。
投資家の関心は、「どの企業の株を買うと儲かるの?」から「どの株価指数に投資すると成功しやすいか?」に変わりつつあるのです。
その理由としては、つみたてNISAやiDeCoなど「毎月定額資金をこつこつ積み立てていく」型の非課税投資が普及したことも大きいでしょう。
つみたてNISAでもiDeCoでも、投資できるのは主に株価指数に連動したインデックスファンド(インデックス型の投資信託)に限定されています。 投資の世界では、「どんなに優秀なプロのファンドマネジャーが研究・調査を重ねて有望な個別企業に投資しても、長期的なパフォーマンスを見ると、株価指数に投資するインデックスファンドに負ける」というのが"常識”になっています。
株価指数に投資するメリット
個別株ではなく株価指数に投資するメリットには、以下のようなものがあります。
〇株価指数(インデックス)は数十社から数千社の企業の株価を平均して算出するため、自然と徹底した「分散投資」を行うことができる。
「卵は1つのかごに盛るな」という投資格言があるように、分散投資は投資のリスクを軽減するための非常に重要な手法です。
特定の個別企業1社に集中投資した場合、その企業の株価が下落してしまうと、資産運用も致命的なダメージを受けてしまいます。その点、株価指数に投資していれば、 非常に多くの企業の株に分散投資していることになるので、そのうちの1社が破たんしたり株価が急落したりしても、それほど大きなダメージを受けることはありません。
〇株価指数にも上下動はあるが、その国の経済が順調に発展していけば長期的に右肩 上がりの成長に期待できる。
残念ながら日本経済はここ数十年、低成長が続いているので、日経平均株価に投資しても大きな成果が得られるとは限りません。
しかし、世界全体を見渡せば、人口が増え、人生を豊かにしたいと思う人々が必死に働き、人類の生活を一変させるようなイノベーション(技術革新)がたえず起こっています。長い目で見れば、世界経済は今後もどんどん成長していくでしょう。
つまり、株価指数を使って、これから成長しそうな国や地域の有望企業に分散投資しておけば、長期的に見て株価が上昇し、資産運用が成功しやすいのです。