(※写真はイメージです/PIXTA)

本記事では、「国際基軸通貨であるアメリカドルが世界経済に与える影響」について解説します。
世界経済の中心はアメリカといっても過言ではありません。その最も大きな理由は、アメリカドルが国際基軸通貨であることです。アメリカの政策金利の推移やドル指数の推移は世界中から注目され、世界経済に大きな影響を及ぼしています。外国為替の基本からみていきましょう。

アメリカドルと「世界的なインフレーション」の関係

国際基軸通貨であるアメリカドルを発行できるアメリカは、世界中から資金を集めることが可能です。

 

また、アメリカは収支に関係なく際限なくアメリカドルを発行することができます。つまり、アメリカドルの発行額をコントロールすることにより、世界経済を掌握できるということです。

 

昨今では世界的なインフレーションが問題になっていますが、これはアメリカドルの供給量が増えていることを意味しています。アメリカドルが発行されればされるほど、世界経済は拡大していくのです。

 

世界各国は、国際取引の決済においてなくてはならない国際基軸通貨、アメリカドルへ依存を高めています。“あの中国”ですらアメリカドルに依存しているのです。特に新興国では自国通貨が弱いため、アメリカドルへの依存度は高まるばかりです。

投資の中心は「アメリカにシフトさせていくべき」

もちろん日本もご多分に漏れずアメリカへの依存度は高く、海外投資に限らず投資をするのであれば、アメリカの動向を無視することはできません。

 

アメリカの金利が上がればアメリカドルの価値は上昇します。アメリカの政策金利の上昇により、各国の企業の業績は圧迫されています。加えて、アメリカドル高は各国の株価に影響し、コモディティにも影響しています。

 

投資をするのであれば、最低限アメリカの政策金利の推移と主要通貨のドル指数を確認することをオススメします。これからアメリカの政策金利が落ち着きアメリカドルの価値が下がれば、各国の企業の業績は回復し、株価やコモディティは上昇していくでしょう。

 

そのため、日本人も国際基軸通貨であるアメリカドルをポートフォリオに組み込む必要があり、投資の中心をアメリカにシフトさせていく必要があります。それがグローバルスタンダードなのです。

 

結局、日本でのみ投資をしたとしても、間接的にアメリカやアメリカドルの影響を受けるということを認識しなければなりません。そうであるならば、投資を日本のみに限るのではなく、少なくともアメリカは対象とするべきではないでしょうか。

 

 

村上 年範

クレディ・テック株式会社 代表取締役

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