(画像はイメージです/PIXTA)

50代は、仕事もプライベートも将来もいろいろ悩み出す時期──数々のベストセラーを世に生み出してきた著作家兼俳優の中谷彰宏氏は、毎日ゴキゲンに過ごすキーワードは「色気」だと話す。本連載では、50代がさまざまな場面で「色気を出す」中谷彰宏流の方法を、『色気は、50歳から。』(中谷彰宏著、春陽堂書店)より抜粋転載でお届けする。

 

色気のある人は、「今まで自分は……だと思っていたけど、意外に……なんだな」と、そのことの新たな意味を見いだせるのです。

ゴッホ好きの父親の第一声「でっかいんやな」

私の父親は絵を描く人でした。ゴッホが好きなので、SOMPO美術館にゴッホの『ひまわり』を一緒に見に行きました。

 

その時、ゴッホ好きの父親の第一声は「でっかいんやな」でした。教科書に載っている感じでサイズを想像していたのです。私はその感想を聞いて、「やっぱり父親は絵を描く人なんだな」と思いました。

 

絵が面白いのは、生で見ないと本当のサイズがわからないことです。

 

ブリューゲルの『バベルの塔』を見た人は、みんな「ちっちゃ」と言います。

 

絵の中には1100人以上も描き込まれています。しかも、バベルの塔は倒れるぐらい天まで届く高い塔で、すごい迫力で大きく感じます。でも、実際の絵は小さいのです。この小ささは、生で見た人しかわかりません。

 

フェルメールの絵は、生で見ると光っています。これも印刷ではわからないことです。

 

「フェルメール展」はいつも混みます。作品の前列はご婦人たちが占めています。

 

前に行くと、絵が光っているのは見えません。後ろに下がってご婦人たちの頭越しに見ると、フェルメールの絵が光っていることがわかります。

 

又聞きの説明を仕入れて自慢しても色気になりません。生で見た意外性の中から意味を見いだすことが、その人の色気になるのです。

 

色気は、50歳から。

色気は、50歳から。

中谷 彰宏

春陽堂書店

何となく将来が不安で日々沈みがちな50代に中谷彰宏が送る、 日々をゴキゲンに過ごす方法。 1990年代初頭に中谷彰宏氏が出した就活本『面接の達人』。 当時、面接の達人に影響を受けた就活生も今や50代にさしかかっていま…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧