「スタッフの教育」にお金を掛ける意味
経営が安定してくるとスタッフの外部セミナー代を出せるようになりました。セミナーを受けると知識を得ることで自分から考えて行動するようになったり、意識が高くなり患者様をより大事に思うようになったりします。仕事のことにかかわらず、なんでも学んだほうがよいというのが私の考えです。人材が育つことは組織として成長することを意味します。
なぜ外部のセミナーをわざわざお金を出して受けてもらうかというと、私が直接スタッフに教えるよりも外部の人の考え方や話を聞いて、今の自分と照らし合わせてものを考える力を身につけてほしいからです。
セミナーを受けてもらうことは、スタッフの自立心を育てるために有効な手段の1つです。上司や会社からの指示だけでは、院内の話しかできなくなってしまい視野が狭くなります。
視野を広くもたせいろいろな考え方があるんだよと世界を広げてあげることが、自立心を育てるためには必要だと考えています。
私の歯科医院では、全員が接遇とお金のセミナーを受けます。そのほか希望者や指名された人がインプラントや矯正、歯科衛生士・歯科助手向けの技術や業務に関するセミナーを受けます。セミナー費用はトータルで年間1,000万円以上になります。
知識が増えると考える幅が広がります。女性スタッフに「考えて自主的に動いてほしい」と望むなら、まずは「学び」を与えることだと私は思います。習ったことで興味が湧いて自分で考えて行動に移せるのです。
技術の向上のためにはテクニカル的な問題も解決したいですが、テクニカルな部分すなわち臨床は勉強し、日々患者様からのフィードバックを受け、繰り返し経験を経て成長するものだと思います。
私も臨床を16年やっていますがまだまだです。日々勉強をして、去年より今年のほうが良い治療ができます。勉強を続けることが患者様への誠意だと思っています。
同じことを習っても受けた全員が同じ成果を上げられるわけでもありません。その点接遇セミナーは受けるとすぐに効果があり、医療人としての倫理や意識を高める意味でも必要なことと考えています。
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