「ハワイ研修」がスタッフのモチベーションに
私の歯科医院の採用ページの募集要項には「ハワイ研修」を入れています。これは、女性スタッフにハワイに行って勉強できる楽しみがあることを示すためで、モチベーションづくりも兼ねています。
2020年からは新型コロナウイルスの影響もあり、ハワイで研修をすることはできなくなりましたが、コロナ前の2019年まではハワイに理事長所有のラボがあるので、そこでお世話になっているハワイの歯科医師・歯科衛生士の方を交えた研修を設けていました。
ハワイ大学の歯科衛生学部で衛生士の教育について学んだり医学部に行って解剖の実習に参加したり、現地の日本人の先生に、アメリカでの歯科の現状のセミナーを開いてもらったりしていました。
アメリカでは歯科衛生士は大学で学び、衛生士の社会的地位が高く年収は約800万円です。そもそも大学では医師と同等に扱われて高度な教育を受けており、高いプロ意識をもって仕事をする人材が育ちます。
女性スタッフにとっては、ハワイ研修がある歯科医院に勤めているというのは、学生時代の同級生に自慢できますし仕事に誇りをもてます。
ハワイにあるアメリカの歯科衛生学部に送り出して勉強させてもらえるといった、ほかの医院ではできない何かがあるのは非常に魅力的です。スキルを磨くという意味でも実のある発想で、医院が女性スタッフを大切にしていることも伝わります。
経営者としてスタッフが仕事に誇りをもてる環境をつくることが大切だと考えています。何よりもスタッフの自主性と向上心の発達をうながし、自信をつけてやりがいを見いだせた人に長く働いてほしいと思っています。
ただ給与が高いだけの募集には、お金にしか興味のない人が集まってしまいます。休暇が多いとか週休3日をうたった募集をすると、休みが多いことに興味をもつ人が集まります。それよりも、勉強をしたいという向上心のある人に来てほしいです。
一生懸命仕事もするけれどそれだけではなくハワイに行って勉強も遊びもする、そんなちょっと楽しい遊び心も大切にしたいと思っています。
村瀬 千明
歯学修士
日本矯正歯科学会認定医
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