※画像はイメージです/PIXTA

現場の第一線で高い実績を上げているが、人材育成できない中間管理職は多くいます。この問題の原因のひとつは、「よかれと思って」やっていることが裏目に出ていることです。今回は「人材育成できない」中間管理職がやりがちな3つのミスから、本当にやるべきことを解説します。

部下育成のため、中間管理職がやるべきこと

部下の育成を主導する中間管理職はなにから始めるべきなのでしょうか。

 

現場での経験値の棚卸、コミュニケーション能力やリーダーシップといったスキルの向上など、いろいろあるでしょうが、まずは部下がいつまでにどうなって欲しいかを明確に定義することから始めてください。経営者と中間管理職の間で部下の成長した状態をずれなく定義し、育成期限を定めることです。

 

次に、個人の目標ではなく、チーム全体の目標達成こそが重要であると認識しましょう。これは、中間管理職だけではなく、経営者も意識しなければならないことです。中間管理職の評価項目に個人予算は設定されていませんか。個人予算が設定されていると、中間管理職がまず個人予算達成に向かい、部下育成が二の次になりやすいです。

 

中間管理職の評価は、管理する組織全体の成績について責任を負うため、組織全体の成績で評価されるウェイトを重くすることをおすすめしています。個人予算を評価項目から外す代わりに部下育成度合を新たに組み入れるように修正すれば、中間管理職が必然的に部下育成に集中するようになります

 

中間管理職の役割を明確に定義し、やりがちなマネジメントのミスを正し、部下育成に集中せざるを得ない評価制度の構築が求められます。 

 

 

池田 泰司

株式会社識学

営業1部 東京営業1課 課長 シニアコンサルタント

 

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