④「お住まいは持ち家ですか?お孫さんの学校は?」
この質問では、相続人が家を購入する際や孫の進学・結婚などの際に、故人が資金の援助をしていないかの確認をしています。贈与をしているが贈与税を払っていない、もしくは贈与だと認識していないで金銭の授受をしているケースは多くあります。ですので、税務調査官はこの質問から贈与税の追加申告や、相続財産の増加を狙っているのです。
⑤「故人の印鑑を取ってきてもらえますか?」
そう言われて、ちょっとお待ちください。と相続人が印鑑を取りに行くと、税務調査官が後ろからついてきます。これは印鑑の保管場所である金庫・タンスなどの場所を確認するためです。その金庫の中には、通帳や権利証、故人の日記など調査の追加情報がぎっしりはいっています。過去には、このように相続税対策しましょう!といった故人と税理士のレポートが金庫から見つかったことも。金庫の場所を直接聞かない、相続人を油断させる税務調査官のテクニックです。
⑥「どなたが看病されていたんですか?」
「誰が介護していたんですか?」と質問されることがあります。これは看病していた人が、故人の預貯金を管理しているケースが多く、看病していた人の名義へ預貯金を移していないか? 移していたとしたら相続財産の計上漏れになっていないか?を確認するために聞いているのです。
⑦「お辛いですね。亡くなられたときの状況は…?」
「最後3年間は寝たきりの状態でした」など故人が寝たきり状態で意識があまりなかった場合、その期間中に通帳から引き出しがあれば、それは故人が行ったものではなく、通帳を管理していた家族が行ったものということになります。財産の贈与を行うには、あげる側・もらう側の意思の合致が必要です。ですので、あげる側が寝たきり期間中に行った贈与は贈与としては成立していない!として税務調査官は相続財産の計上漏れを狙っています。
質問に答えるときの注意点!嘘はだめだけど…
どんな意図が隠されているかわからない税務調査官の質問。なかには答えていいものか? どう答えたら?と悩んでしまうものもあるかと思います。そのときに嘘をつくのはいけません。相手は調査のプロ、嘘を見抜くプロです。その噓がバレた場合、調査官の心証はかなり悪くなります。もし、どう答えたらわからない質問をされた場合は、「すぐに思い出せない(わからない)ので後日お答えします」と言ってください。
税務調査官にされた質問は、その場で答えなければならないものではありません。どんな意図があるのかしっかり吟味をし、場合によっては税理士などの専門家に相談してから答えるのもいいでしょう。また、見られて困るものは調査前に整理しておく必要があります。いらぬ誤解を招かないためにも、金庫やタンス、家の中を一度整理しておきましょう。
黒田 悠介
税理士法人Bridge 代表
税理士・政治資金監査人
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