「S&P500配当貴族指数」に連動する投資信託「Tracers S&P500配当貴族インデックス」の運用が、2022年10月より始まりました。FP資格を持つ証券会社出身のSGO編集者が、「配当貴族指数」と「S&P500配当貴族指数」の違いをはじめ、新ファンドの特長、購入できるネット証券などを解説します。
S&P500配当貴族指数とは?連動するファンド「Tracers配当貴族」が買える証券会社も紹介

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「配当金」とは、企業が得た利益の一部を株主に分配するお金のことをいいます。どれくらいの配当金が出るかは企業によって異なり、配当金がない企業もあります。

 

そして、配当金を受け取り、生活資金の足しにしたり、将来的に年間いくらの配当金を受け取れるように目標を立てたりしている個人投資家もいます。

 

このように、将来のお金の不安を解消するために配当金に注目して資産運用に取り組んでいると、

 

「配当金を出している優良企業を中心に投資をしたい」

「配当金が出る米国ETFに投資しているけど、投資信託でも買えたらいいのに」

「『配当貴族指数』という言葉を聞いたけど、何なの?」

 

のような願望や疑問が生じて、「もっといい商品があったら検討したい」と考えている人もいるはずです。

 

そこで本記事では、「配当貴族指数」というインデックスに注目し、2022年10月28日から低コストで購入できるようになった日興アセットマネジメントの「Tracers S&P500配当貴族インデックス」という投資信託を紹介します。

 

最後まで読めば、配当貴族指数についてよくわかり、あなたの資産運用のバリエーションを増やすことができます。

 

1.「配当貴族指数」とは

配当貴族指数とは
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

「配当貴族」とは、配当金の額を毎年増やしている優良企業のことを一般的に指します。

 

そして、「配当貴族指数」は、一定期間以上連続して増配している銘柄を集めて算出したインデックス(指数)のことをいいます。

 

ちなみに、「インデックス」は市場全体の動きを表す指数のことで、日本では「日経平均株価」や「TOPIX(東証株価指数)」、米国では「NYダウ」「NASDAQ(ナスダック)」「S&P500」などが有名です。

 

2.「S&P500配当貴族指数」とは

S&P500配当貴族指数とは
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

「配当貴族指数」は日本にもありますが、市場規模が大きくて有名なのが米国の「S&P500配当貴族指数」です。

 

「S&P500配当貴族指数」について、詳しく見ていきます。

 

2.1. 運用方針

S&P500配当貴族指数の構成銘柄数の説明
(出典:『Tracers S&P500配当貴族インデックス』の交付目論見書)

 

「S&P500配当貴族指数」は、「S&P500指数」を構成する500銘柄のうち、25年以上連続で増配している優良企業の株式で構成された指数のことをいいます。

 

 

2.2. 構成銘柄の採用基準

4章で解説する「Tracers S&P500配当貴族インデックス」という投資信託の目論見書(説明書のようなもの)から、S&P500配当貴族指数の構成銘柄の採用基準を見てみましょう。

 

■「S&P500配当貴族指数」の構成銘柄の採用基準

  1. S&P500指数の構成銘柄であること
  2. 25年以上、連続で増配していること
  3. 時価総額が30億米ドル以上であること
  4. 1日あたりの平均売買代金が500万米ドル以上であること

 

ざっくりまとめると、S&P500指数の構成銘柄のうち、25年以上連続で増配している大型株で、毎日よく取引されている銘柄群ということになります。

 

構成銘柄は、前年の配当実績をもとにして毎年1月に見直され、25年連続増配が途切れた企業は除外され、反対に、25年連続増配を達成した企業で条件に合致する企業は指数に採用されます。

 

つまり、S&P500配当貴族指数は最新の業績をもとに25年以上連続で増配を達成しているだけで構成されており、配当金狙いの機関投資家や個人投資家の買いが継続的に入りやすいので、株価が上昇しやすい傾向があります。

 

そのため、S&P500配当貴族指数の配当利回りは2.3%(税引前、米ドルベース)となっており、S&P500指数の配当利回りの1.5%より高くなっています。

 

 

2.3. 組入銘柄は均等の比率で配分

S&P500配当貴族指数には、現在64銘柄が組み入れられています(2022年7月末時点)。

 

投資信託には、時価総額(=株価×発行済株式数)が大きい銘柄の配分比率を高くし、小さい銘柄の配分比率を低くする「時価総額加重平均」を採用しているファンドもあります。この場合、アップル、マイクロソフト、アマゾンなど規模が大きい銘柄の配分比率が高くなり、投資信託の価額はこれらの大型株の株価の影響を受けやすくなります。

 

しかし、S&P500配当貴族指数は、均等の比率で配分されている均等加重型の株価指数です(1銘柄あたり約1.5%)。そのため、ファンドの価格が特定の銘柄の株価に左右されにくくなっています。

 

株価の変動によって配分比率が崩れることがありますが、年に4回、構成比率が均等になるように再調整(=リバランス)されるので、1年を通じてほぼ均等の比率で投資ができます。

 

・S&P500配当貴族指数の構成銘柄

S&P500配当貴族指数の構成銘柄

・3M
・A.O. スミス
・アボット・ラボラトリーズ
・アッヴィ
・アフラック生命保険
・エアープロダクツ・アンド・ケミカルズ
・アルベマール
・アムコア
・アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド
・アトモス・エナジー
・オートマチック・データ・プロセシング
・ベクトン・ディッキンソン
・ブラウン・アンド・ブラウン
・ブラウン-フォーマン
・カーディナルヘルス
・キャタピラー
・シェブロン
・Chubb
・チャーチ・アンド・ドワイト
・シンシナティ・ファイナンシャル
・シンタス
・クロロックス
・ザ コカ・コーラ カンパニー
・コルゲート・パーモリーブ
・コンソリデーテッド・エジソン
・ドーバー
・エコラボ
・エマソン・エレクトリック
・エセックス・プロパティー・トラスト
・エクスペディターズ・インターナショナル・オブ・ワシントン
・エクソンモービル
・フェデラル・リアルティ・インベストメント・トラスト
・フランクリン・テンプルトン・インベストメンツ
・ジェネラル・ダイナミクス
・ジェニュイン・パーツ
・ホーメル
・イリノイ・ツール・ワークス
・IBM
・ジョンソン・エンド・ジョンソン
・キンバリー・クラーク
・リンデグループ
・ロウズ
・マコーミック
・マクドナルド
・メドトロニック
・ネクステラ・エナジー
・ニューコア
・ペンテア
・ペプシコ
・PPGインダストリーズ
・プロクター・アンド・ギャンブル
・リアルティ・インカム
・ローパー・テクノロジーズ
・S&P グローバル
・シャーウィン・ウィリアムズ
・スタンレー・ブラック&デッカー
・シスコ
・Tロウ・プライス・グループ
・ターゲット・コーポレーション
・VF
・WWグレインジャー
・ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス
・ウォルマート
・ウエスト・ファーマシューティカル・サービシズ

※出典はWikipedia

 

2.4. 時価総額の上位銘柄と業種別の割合

S&P500配当貴族指数の時価総額の上位10銘柄は、次のようになっています。

 

■S&P500配当貴族指数の時価総額上位10銘柄

順位 銘柄 業種
1

ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)

ヘルスケア
2

エクソンモービル

エネルギー
3 ウォルマート 生活必需品
4

プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)

生活必需品
5 シェブロン エネルギー
6 コカ・コーラ 生活必需品
7

アッヴィ

ヘルスケア
8

ペプシコ

生活必需品
9

マクドナルド

一般消費財・サービス
10 アボットラボラトリーズ ヘルスケア

 

そして、全銘柄の業種別の構成比は、次のようになっています。

 

S&P500配当貴族指数の業種別構成比グラフ
(出典:『Tracers S&P500配当貴族インデックス』の販売用資料)

 

これを見ると、S&P500配当貴族指数に組み入れられている銘柄は、安定収益が期待できる「生活必需品」のセクターが最も多く、約21.6%を占めています。

 

具体的には、スーパーの「ウォルマート」や、乳幼児用の紙おむつや柔軟剤など生活に欠かせない様々な商品を作っている「プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)」、「コカ・コーラ」「ペプシコ」などが入っています。

 

このような生活必需品の業種は「ディフェンシブセクター」とも呼ばれ、不景気になっても株価が下がりにくいとされています。なぜなら、不景気になってもスーパーで最低限のものは買い物をするうえ、おむつや洗濯は必要なものなので、安定した需要と売上が見込めるからです。

 

一方、「S&P500指数」や「NASDAQ総合指数」はアップルやマイクロソフトなど「GAFAM」と呼ばれるIT関連セクターの構成比率が高く、指数の値動きは景気に左右されやすいとされています。

 

つまり、S&P500配当貴族指数は、安定した売上が期待できる生活必需品やヘルスケア、一般消費財などのディフェンシブセクターのウェイトが高いので、株価の下値抵抗力が強い特性があります。

 

■日本の連続増配企業について

日本で25年以上連続して増配している企業は、トイレタリー用品などでお馴染みの花王(銘柄コード:4452)しかありません。1991年3月期から33年連続で増配をしています。おり、2022年12月期も増配をすれば34年連続になります。

いかに米国企業が「配当」という形で、株主還元を意識した経営をしているかがわかります。

 

 

2.5.「S&P500配当貴族指数」と「S&P500」のチャートを比較

「S&P500配当貴族指数」と「S&P500」のチャートを比較
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

先ほど、S&P500配当貴族指数は不景気でも株価が下がりにくいとお伝えしました。

 

本章では、「S&P500配当貴族指数」と「S&P500指数」のチャートの比較し、パフォーマンスの違いとS&P500配当貴族指数の下値抵抗力について見てみましょう。

 

次のチャートは、1999年12月を「100」の起点にして、2022年9月末までの2つの指数の推移を比べたものです。

 

S&P500配当貴族指数の推移グラフ
(出典:『Tracers S&P500配当貴族インデックス』の販売用資料)

 

これを見ると、連増増配銘柄に絞った「S&P500配当貴族指数(赤色)」のほうが「S&P500指数(グレー)」よりもパフォーマンスが良好なことがわかります。

 

そして、次のグラフが、2000年以降の2つの指数の年間騰落率を比べたものです。同じく、赤色がS&P500配当貴族指数で、グレーがS&P500指数です。

 

S&P500配当貴族指数とS&P500指数の年間騰落率の比較グラフ
(出典:『Tracers S&P500配当貴族インデックス』の販売用資料)

 

赤い点線で囲まれた年に注目すると、2002年や2008年にS&P500指数(グレー)が大きく下落した年でも、S&P500配当貴族指数(赤色)は下落率が抑えられていることがわかります。

 

また、2011年や2022年(9月末まで)を見ると、S&P500指数(グレー)の騰落率はマイナスですが、S&P500配当貴族指数(赤色)はプラスになっていることが読み取れます。この要因は、下落局面でも配当金を狙った継続的な買いが入ったことによって、下落が抑えられたと考えることができます。

 

ただし、以上のことは1999年12月~2022年9月末の約23年間で見た話であり、どの期間で区切っても必ずS&P500配当貴族指数のパフォーマンスがS&P500指数を上回るというわけでありません。中長期的に見ると、S&P500配当貴族指数のパフォーマンスはS&P500指数よりも高い傾向にあるというだけに過ぎません。

 

3.「S&P500配当貴族指数」に投資できる投資信託3本を比較

S&P500配当貴族指数に投資する方法
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

S&P500配当貴族指数はインデックスなので、指数そのものを買うことはできません。ただし、S&P500配当貴族指数に連動するように設計された金融商品を買うことで、実質的にS&P500配当貴族指数に投資することができます。

 

たとえば、東京証券取引所に上場しているETN(上場投資証券)の「NEXT NOTES S&P500 配当貴族(ネットリターン) ETN」(銘柄コード:2044) であれば、通常の株式と同じように平日9時~15時の取引時間中なら自由に売買ができます。しかし、管理費用(ETNの保有コスト)が0.85%かかり、やや高めなのが難点です。

 

そこで初心者におすすめなのが、投資信託です。

 

S&P500配当貴族指数をベンチマークにした3本のファンドを比較してみましょう。なお、純資産などの数字は、ウェルスアドバイザー株式会社の2023年3月29日時点のデータを使っています。

 

ファンド名

① Tracers S&P500配当貴族
インデックス(米国株式)

② SMT 米国株配当貴族
インデックス・オープン

 野村 インデックスF
・米国株式配当貴族

信託報酬 0.1155% 0.605% 0.55%
購入時手数料率 0% 3.3% 2.2%
純資産 69.37億円 54.39億円 401.22億円
設定日 2022年10月28日 2016年8月30日 2017年1月10日
運用会社

日興アセットマネジメント

三井住友トラスト・
アセットマネジメント

野村アセットマネジメント

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

ご覧のように、同じS&P500配当貴族指数に連動する投資信託でありながら、信託報酬(投資信託の運用や管理にかかるコスト)、購入時手数料率などが異なることがわかります。

 

そして、この3本の投資信託のなかで最近注目されているのが、日興アセットマネジメントが2022年10月28日から運用を開始した「①Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」です。

 

次章から詳しく紹介していきます。

 

4.「Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」は低コストの投資信託

トレイサーズ配当貴族の目論見書の画像
(引用:『Tracers S&P500配当貴族インデックス』の交付目論見書)

 

■「Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」の概要

ファンド名

Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)

資産クラス 国際株式
連動する指数 S&P500配当貴族指数
信託報酬(税込) 0.1155%
購入時手数料 0円
信託財産留保額 0円
純資産 69.37億円
トータルリターン データなし
分配金 予定なし
設定日 2022年10月28日
運用会社 日興アセットマネジメント
購入できる証券会社 SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券

※表のなかのファンド名をクリックすると、最新の価格やチャートが見れます。

 

■Tracers(トレイサーズ)とは

「こんなの欲しかった」 というアイデアをファンドの設計に取り入れ、「インデックス(指数)」 や「独自に定めたルール」などのルールに沿って運用(トレース)する、日興アセットマネジメントのファンドシリーズの名称です。

 

3章で紹介したように、「S&P500配当貴族指数」に連動する投資信託は以前からありました。しかし、投資信託の保有コストである信託報酬が年0.5~0.6%程度かかるうえ、購入時手数料率も2~3%かかり、コストがやや高めだったことが難点でした。

 

しかし、2022年10月28日から購入できるようになった「Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」は低コストである点が最大のメリットで、信託報酬は0.1155%(税込)、購入時手数料は無料となっています。

 

個人投資家に人気の「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の信託報酬が0.1144%(税込)、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の信託報酬が0.0968%(税込)であることを考えると、信託報酬が0.1155%の「Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」は、それに匹敵する低コストの優良ファンドであることがわかります。

 

なお、投資信託の運用で得た収益の一部を保有口数に応じて投資家には配分する「分配金」は積極的に出す予定はなく、収益を再投資することで基準価額の上昇を目指すと、運用会社である日興アセットマネジメントの方が電話で教えてくれました。

 

今後、「Tracers S&P500配当貴族」で運用する人が増えて、「純資産」が増えていくかどうかに注目しましょう。

 

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5.「Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」を購入できるネット証券

トレイサーズ配当貴族を購入できる証券会社を紹介
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

「Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」を購入できる主な証券会社は、次の5社です。

 

 

ちなみに、信託報酬は投資信託の運用コストであり、どこで購入しても同じです。投資信託の購入時に証券会社に払う手数料も無料なので、コスト面での差はありません。

 

そのため、「Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」を購入する証券会社を決める場合は、貯まるポイントやクレカ積立によるポイント還元率、つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)のサービス内容によって決めることをおすすめします。

 

ここでは、「Tracers配当貴族」を運用開始当初から取り扱っていた3社の特徴を紹介します。

①「SBI証券」は国内株式取引シェア№1で総合力が優れたネット証券

SBI証券
(引用:SBI証券

・SBI証券の基本情報

総合口座の数 1,000万(SBIグループ全体)
投資信託の銘柄数 2,700本超
iDeCoの銘柄数 38本(セレクトプラン)
つみたてNISAの銘柄数 205本
クレカ積立のカード 三井住友カード東急カード、新生アプラスカード、タカシマヤカード
貯まるポイント Vポイント、Tポイント、Pontaポイント、dポイント、JALのマイル
ポイント投資 Vポイント投資、Tポイント投資、Pontaポイント投資
外国株取引 米国、中国、韓国、ロシア、ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア
米国株式の銘柄数 6,000銘柄超
口座開設までの日数 最短翌営業日
口座開設サポート

・フリーダイヤル:0120-104-250

・携帯からの場合:0570-082-241(有料)

・平日:8時~17時

・土日(祝日を除く):9時~17時

 

SBI証券は、5大ネット証券のうちの1つで、総合取引口座の数はグループ全体(SBI証券、SBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、FOLIO)で1,000万口座を突破しました。

 

手数料の安さ、iDeCoやつみたてNISAの取扱い銘柄数、クレカ積立に対応しているカードの種類、IPO(新規公開株)の取扱い実績(2022年)など、どれをとってもトップクラスで、総合力が高いのが特長です。

 

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②「楽天証券」は楽天ポイントを貯めている人に特におすすめ

楽天証券
(引用:楽天証券

・楽天証券の基本情報

総合口座の数 900万超 ※単体では業界トップ
投資信託の銘柄数 2,600本超
iDeCoの銘柄数 32本
つみたてNISAの銘柄数 194本
クレカ積立のカード 楽天カード
貯まるポイント 楽天ポイント
ポイント投資 楽天ポイント投資
外国株取引 米国、中国、アセアン主要4市場(シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア)
米国株式の銘柄数 約600銘柄
口座開設までの日数 最短翌営業日
口座開設サポート

・フリーダイヤル:0120-41-1004

・携帯からの場合:03-6739-3333(有料)

・平日:8時30分~17時(土日祝を除く)

 

楽天証券は、総合口座とNISAの口座数がトップなのに加えて、iDeCoの新規加入者が3年連続で第1位の人気ネット証券です。

 

クレジットカードで投資信託を積み立てる「クレカ積立」のサービスを2018年にいち早く始め、楽天カードで投信積立をすると楽天ポイントが貯まるのが特長です。

 

「Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」はつみたてNISAの対象外ですが、通常の総合口座では積立設定ができます。そのため、楽天ポイントを貯めている人は、楽天証券でクレカ決済で買うことをおすすめします。

 

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楽天証券の公式サイトへのリンク

 

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③「マネックス証券」はクレカ積立のポイント還元率が1.1%

マネックス証券
(引用:マネックス証券

・マネックス証券の基本情報

総合口座の数 約217万口座(2022年9月時点)
投資信託の銘柄数 1,200本超
iDeCoの銘柄数 27本
つみたてNISAの銘柄数 169本
クレカ積立のカード マネックスカード
貯まるポイント マネックスポイント
ポイント投資 マネックスポイント投資
外国株取引 米国、中国
米国株式の銘柄数 5,000銘柄超
口座開設までの日数 最短翌営業日
口座開設サポート

・フリーダイヤル:0120-430-283

・携帯からの場合:03-6737-1667(有料)

・平日:8時~17時(土日祝を除く)

 

マネックス証券では、マネックスカードによるクレカ積立ができます。他社のクレカ積立のサービスと比べると、一般カードでのポイント還元率は1.1%と最も高いのが特長です。

 

マネックスポイントが貯まり、1ポイント=1円としてdポイントやTポイント、Pontaポイントなどに交換できるため、使い勝手が抜群です。

 

クレカ積立で少しでも多くのポイントを獲得したい方は、マネックス証券で「Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」を購入することをおすすめします。

 

\クレカ積立のポイント還元率は1.1%/

マネックス証券の公式サイトへのリンク

 

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6. よくある質問

トレイサーズ配当貴族に関するQ&A
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最後に、「Tracers配当貴族」に関するよくある質問に5つ回答します。本文と重複する箇所もありますが、復習のためにもお役立てください。

Q1.「配当貴族」と「高配当」は何が違うのですか?

「配当貴族」とは、長年にわたって連続増配をしている企業のことを指します。一方、「高配当」とは、単に配当利回り(=1株あたりの配当金÷株価)が高い企業のことを指し、増配しているかどうかは関係ありません。

 

ちなみに、高配当で人気の投資信託には、「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド」「楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド」などがあります。

 

Q2.「Tracers配当貴族」はつみたてNISAで購入できますか?

「Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」は一般NISAでは購入できますが、今のところつみたてNISAの対象銘柄ではありません。

 

ただし、今後つみたてNISAの対象になる可能性は充分あります。

 

Q3.「Tracers配当貴族」は分配金は出ますか?

「Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」は、ファンドの運用で得た収益を再投資することで基準価額の上昇を目指す運用方針なので、分配金を積極的に出す予定は今のところありません(運用会社である日興アセットマネジメントに電話で確認済)。

 

Q4. 配当金を実際に受け取りたい場合はどうすればいいですか?

投資信託では、株式の配当金を受け取ることができません。

 

個別株投資以外で配当金を受け取るには、高配当で人気の米国ETF「VYM」や「SDY」などが候補に挙がります。

 

Q5.「S&P500指数」と「S&P500配当貴族指数」はどちらがおすすめですか?

どちらのパフォーマンスのほうが高いかは、売買タイミングによって左右されるので、一概に決めることはできません。そのため、2本とも積立設定して保有する方法も選択肢の一つです。

 

たとえば、つみたてNISA口座で毎月33,333円をS&P500に連動するインデックスファンドでクレカ決済。そして、クレカ積立の毎月の上限額である50,000円の残り16,667円を総合口座で「Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」を積み立てる方法も面白いかもしれません。

 

ちなみに筆者は、楽天証券で「Tracers配当貴族」を次のように毎月16,667円を積立設定しています。

筆者の楽天証券での積立設定状況
 
筆者の楽天証券での積立設定状況
 

7. まとめ

S&P500配当貴族指数まとめ
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

本記事では、「配当貴族指数」について解説し、「Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」を紹介しました。最後に、この記事のポイントとまとめます。

 

■この記事のポイント

・「S&P500配当貴族指数」は25年以上連続増配している米国の大型優良企業の集まり

・「S&P500配当貴族指数」は均等配分なので、特定の銘柄の株価の影響を受けにくい

・「S&P500配当貴族指数」は株価の下落局面でも下がりにくい

・「S&P500配当貴族指数」は「S&P500」よりも過去20年間の運用成績を上回る

・「Tracers配当貴族」は信託報酬が低い

・「Tracers配当貴族」はつみたてNISAでは購入不可

・「Tracers配当貴族」は分配金を出す予定はなし

・「Tracers配当貴族」は「S&P500」と一緒に保有するのも有効か?

 

本記事を参考にして「Tracers配当貴族」への理解を深め、あなたの資産運用の一つの手段としてお役立てください。

 

\取引画面が使いやすいと評判/

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