ネット証券の間で、クレジットカードで投資信託を積み立てるサービスの競争が激化しています。SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券の4社を比較し、選び方のヒントを証券会社出身のSGO編集者が解説します。
投資信託の積立てをクレジットカードでするなら?おすすめ4社を比較

老後2,000万円問題の意識への高まりから、つみたてNISAなどの積立投資で資産運用を始める人が増えています。

 

積立投資は、証券口座にある資金を利用する方法が主流でしたが、最近は、クレジットカードで毎月の積立額を決済し、カードのポイントを貯めながらお得に資産形成をする動きが活発になっています。しかし、

 

「クレカ積立ができる証券会社が増えているけど、結局どこが一番お得なの?」

「今クレカで投信積立をしているけれど、もっといい条件のネット証券は他にある?」

「これからクレカでつみたてNISAを始めるなら、どこがおすすめ?」

 

などの疑問を持っている人は多いのではないでしょうか?

 

そこで本記事では、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券のネット証券4社のクレカ積立のサービスを比較します。

 

最後まで読めば、クレジットカードを使ってポイントを効率よく貯めながら投資信託の積み立てができる、あなたに合った証券会社がわかります。

 

1. クレジットカードで投信積立…証券会社を選ぶポイント

クレジットカードで投信積立…証券会社を選ぶポイント
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最初に、クレジットカードで投資信託の積立投資ができる証券会社を選ぶときのポイントをお伝えします。

 

■クレカ積立をするネット証券を選ぶポイント

  • ポイント還元率
  • 投信保有ポイントの付与率
  • 商品ラインアップ(特につみたてNISA)

 

それぞれ解説します。

 

1.1. ポイント還元率

投資信託の毎月の積立金額をクレジットカードで決済すると、そのクレジットカード会社のポイントが貯まります。「証券口座の預かり金」や「銀行口座からの引き落とし(振替え)」でも積み立ては可能ですが、その場合はポイントが貯まりません。

 

そのため、ポイント還元率が高いクレジットカードでの積立投資に対応している証券会社を選ぶことで、たとえば同じ3万円を毎月積み立てるにせよ、ポイント還元分だけお得になります。

 

1.2. 投信保有ポイントの付与率

ネット証券のなかには、証券口座内の投資信託の1ヵ月の平均保有残高(つみたてNISAを含む)に応じて、ポイントを付与してくれるところもあります。

 

銘柄によって付与率が異なるケースが多く、信託報酬(投資信託の運用や管理にかかるコスト)が低いファンドは低く、信託報酬が高いファンドは高くなります。

 

保有期間が長くなるにつれて保有残高も増えるので、どんどんポイントが貯まります。そのため、投信保有残高に応じたポイント付与率が高い証券会社を選ぶことも一つの判断基準です。

 

1.3. 商品ラインアップ(特につみたてNISA)

ポイント還元率が高くても、積立投資をしたい投資信託を扱っていなければ意味がありません。通常の「総合口座」で積立投資をするのであれば、ほぼすべての投資信託を積立設定できます

 

しかし、「つみたてNISA口座」で積立投資をするのであれば、証券会社によって取り扱い銘柄数が異なります。

 

そのため、つみたてNISAを活用してクレカの投信積立をすることを想定して、つみたてNISAの取り扱い銘柄数と商品ラインアップが充実している証券会社を選ぶことも大切です。

 

ただし、本記事で紹介するネット証券4社は、つみたてNISAの対象銘柄数が155~184本あるうえ、人気の投資信託も扱っているので、この4社のなかから選んでおけば間違いありません。

 

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2. クレジットカートで投信積立…おすすめ4社を比較

クレジットカートによる投信積立…おすすめ4社を比較
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

それでは早速、クレジットカードでの投資信託の積み立てでポイントが貯まるネット証券4社とクレジットカードのサービスを比較表で見てみましょう。

 

なお、投信保有ポイントは銘柄によって異なるため、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」のイベントで3年連続で1位にランクインした個人投資家に人気の銘柄「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の場合で想定します。

 

証券会社 SBI証券
(三井住友カード)
マネックス証券
(マネックスカード)
auカブコム証券※1
(au PAYカード)
楽天証券(楽天カード)※2
8月買付分まで 9月買付分から
解説を読む 解説へ 解説へ 解説へ 解説へ
クレカ積立の還元率 0.5%
(一般カード)
1.0%
(ゴールドカード)
1.1% 1%
(12ヵ月間は最大5%)
1% 実質0.2%
(楽天キャッシュ
決済で0.5%)
投信保有ポイント
の付与率(年率)

※eMAXIS Slim全世界株式
(オール・カントリー)の場合
0.042%
すべて見る
0.03%
すべて見る
0.005%
すべて見る
一定残高達成時のみ付与
つみたてNISA
の銘柄数
184本 155本 177本 182本
カードの年会費 無料

5,500円
※年100万円の利用で永年無料
⇒投信積立は対象外

550円
(初年度無料)
※年1回の利用
で翌年も無料
⇒投信積立も対象
1,375円
※年1回の利用
で翌年も無料
⇒投信積立も対象
無料
貯まるポイント Vポイント マネックスポイント Pontaポイント 楽天ポイント
ポイント投資の可否 未定
クレジットカードの
ショッピング還元率
0.5% 1% 1% 1%
相性がいい銀行 住信SBIネット銀行 住信SBIネット銀行
ソニー銀行
新生銀行
auじぶん銀行 楽天銀行

※1 キャンペーンによる最大5%還元は7月31日でエントリー終了済
※2 クレカ積立の一律1%還元は8月買付分で終了

 

ご覧のように、証券会社とクレジットカードによって、サービス内容が大きく異なります。単純に数字だけを比較すると、次のような順番になります(楽天証券は9月買付分からの数字で比較)。

 

■クレカ積立のポイント還元率

 

マネックス証券>auカブコム証券>SBI証券>楽天証券

 

■投信保有ポイントの付与率 ※楽天証券は除く

 

SBI証券>マネックス証券>>auカブコム証券

 

■つみたてNISAの銘柄数

 

SBI証券>楽天証券>auカブコム証券>マネックス証券

 

ただし、この結果だけを見てどこの証券会社で積立投資(つみたてNISA)を始めるかを決めるのは早計です。

 

次章からは、各証券会社とクレジットカードを組み合わせによるサービス内容を具体的に見ていきます。

 

3.「SBI証券と三井住友カード」はカードの種類によって還元率が異なる

SBI証券と三井住友カードの組み合わせ
(引用:SBI証券)

 

証券会社の口座数トップのSBI証券は、2021年6月からクレカ積立を始め、クレジットカードの種類(年会費)に応じてポイント還元率が異なります。

 

特徴1:積立時のポイント還元率は0.5%~最大2.0%

SBI証券の三井住友カードでのポイント還元率は、カードの種類に応じて、0.5~最大2.0%の「Vポイント」が貯まります

 

※クレジットカードでの積立額の0.5%のVポイントが毎月貯まり、つみたて投資ポイントアッププラン対象カードなら積立額の最大2.0%のポイントが貯まります。Vポイント以外の独自ポイントが貯まるカードは、ポイント付与の対象となりません。

 

このVポイントは、三井住友グループが発行するポイントのことで、1ポイント=約1円の価値があり、Amazonギフト券などのオンラインギフト券に交換できたり、インターネットバンキング(SMBCダイレクト)の他行振込手数料の割引として利用できたりします。

 

カードの種類による還元率や年会費は次の通り。

 

  ①三井住友
カード(NL)
②三井住友カード
ゴールド(NL)
③三井住友カード
プラチナリファード
カード
デザイン
三井住友カードナンバーレスのデザイン 三井住友ゴールドカードナンバーレスのデザイン 三井住友カードプラチナリファードのデザイン
カードのランク 一般カード ゴールドカード プラチナカード
クレカ積立の還元率 0.5% 1% 2%
カード本来の還元率 0.5% 0.5% 1%
カードの年会費 永年無料 5,500円(税込)
※年間100万円以上の利用
で翌年以降永年無料
33,000円(税込)
おすすめの人 主に初心者 年間100万円以上使う人 年間200万円以上使う人
申込対象 満18歳以上の方
(高校生は除く)
満20歳以上で、本人に安定継続収入がある方
公式サイト  詳細を見る   詳細を見る   詳細を見る 

 

①の一般カードの場合、クレカ積立の還元率は0.5%になります。年会費無料なので、普段あまりカードを利用しない人や、投資初心者は、一般カードから始めることをおすすめします。

 

②のゴールドカードの場合、クレカ積立の還元率は1%になりますが、年会費が5,500円(税込)かかります。1年間に100万円以上のカード利用で翌年からずっと無料になりますが、現在のカード平均利用額を考慮して、切り替えるかを検討しましょう。年会費を永年無料にするために無駄な買い物をしたら、本末転倒です。

 

ただし、家賃をクレジットカードで払える賃貸に住んでいる人などであれば、100万円のハードルは高くないはずなので、検討してもいいかもしれません。

 

③のプラチナカードの場合、クレカ積立の還元率は2%になりますが、年会費が33,000円(税込)かかるため、ポイント還元だけで元を取るのは困難です。普段からプラチナカードを利用している人以外は、クレカ積立をするためだけに作るのはやめましょう。

 

SBI証券の必須アイテム

三井住友カードナンバーレスの公式サイトへのリンク

 

 

特徴2:投信保有ポイントの付与率は最も高い

SBI証券には、投資信託の月間の平均保有残高に応じて最大0.25%のポイントが貯まる「投信マイレージ」という仕組みがあります。

 

クレカ積立時はVポイントしか選べませんが、投信マイレージの場合は、次の3つのポイントから選べます。

 

  • Tポイント
  • Pontaポイント
  • dポイント

 

投信保有ポイント付与率を3社で比較

銘柄によってポイント付与率は異なり、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の場合は0.042%(年率)で、3社のなかでも最も高くなります。

 

個人投資家に人気の投資信託5本のポイント付与率(年率)を比較したのが、次の表です(楽天証券は銘柄による付与がないので除外)。

 

ファンド名 SBI証券 マネックス証券 auカブコム証券
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) 0.042% 0.03% 0.005%
楽天・全米株式インデックスファンド 0.05% 0.03% 0.005%
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 0.034% 0.03% 0.005%
ニッセイ外国株式インデックスファンド 0.0382% 0.03% 0.005%
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) 0.05% 0.03% 0.005%

 

ご覧のように、SBI証券のポイント付与率は、どの投資信託でも3社のなかで最も高くなります。

 

そのため、SBI証券のクレカ積立の還元率は0.5%(一般カードの場合)と他社より劣りますが、クレジットカードによる積み立てに限らず、まとまったお金を投資信託で運用したい人など、少しでも多くの投信保有ポイントをもらいたい人に、SBI証券はおすすめです。

 

■SBI証券の投信積立が向いている人

  • 年間100万円以上のカード利用があり、無理なくゴールドカードに切り替えができる人
  • 投信保有ポイントを最大化したい人

 

\投信保有ポイントの付与率が最も高い/

SBI証券の公式サイトへのリンク

 

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4.「マネックス証券とマネックスカード」は無条件で1.1%還元

マネックス証券とマネックスカードの組み合わせ

 

マネックス証券は2022年2月25日から、マネックスカードによる投信積立のサービスを始めました。

 

特徴1:積立時のポイント還元率は最も高い1.1%

マネックス証券のマネックスカードでのポイント還元率は、年会費(実質)無料のクレジットカードのなかでは最も高い1.1%です。

 

「マネックスポイント」が貯まり、Amazonギフト券やdポイント、Tポイント、Pontaポイント、nanacoポイント、WAONポイント、JALやANAのマイルなどに交換でき、使い勝手が抜群です。

 

毎月5万円をクレカ積立した場合に貯まるポイント数を4社で比較

各社の現在のポイント還元率が継続すると仮定して、毎月5万円をクレカ積立した場合に貯まるポイント数を4社で比較してみましょう。

 

証券会社 決済手段 ポイント
還元率
1年 5年 10年 20年
マネックス証券 マネックスカード 1.1% 6,600 33,000 66,000 132,000
auカブコム証券 au PAYカード 1% 6,000 30,000 60,000 120,000
SBI証券 三井住友カード
(NL)
0.5% 3,000 15,000 30,000 60,000
三井住友カード
ゴールド(NL)
1% 6,000 30,000 60,000 120,000
楽天証券 楽天カード 0.2% 1,200 6,000 12,000 24,000
楽天キャッシュ 0.5% 3,000 15000 30,000 60,000

※オンライン電子マネーのことで、楽天カードからチャージすると0.5%還元され、チャージした楽天キャッシュで投信積立ができる

 

ご覧のように、つみたてNISAの非課税投資期間と同じ20年間、毎月5万円をクレカ積立した場合、還元率1.1%のマネックスカードでは132,000ポイント貯まります。

 

還元率1%のカードとの差は、12,000ポイント。たった0.1%の違いでも、20年間だと大きな差になります。

 

そのため、マネックスカードは、積立時のポイント還元を最大化したい人におすすめです。

 

 

特徴2:マネックスカードは実質無料

マネックスカードは年会費が550円(税込)かかりますが、初年度無料のうえ、年に1回以上利用すれば翌年も無料になります。クレカによる投信積立分も年会費無料の条件にカウントされるので、マネックスカードで投信積立をしている限り、実質無料でずっと使えます。

 

さらに、通常のショッピング利用でも100円(税込)につき1ポイント貯まり、還元率1%とお得です。

 

 

特徴3:投信保有ポイント付与率は2番目に高い

マネックス証券の投信保有ポイント付与率は、通常の銘柄の場合は0.08%です。しかし、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」のような低コストのインデックスファンドの場合は、0.03%になります。

 

SBI証券の同ファンドの付与率は0.42%なので、投資保有ポイント付与率では、マネックス証券はSBI証券より若干劣ります。

 

しかし、クレカ積立時のポイント還元分0.6%(=1.1%-0.5%)の差のほうが大きいので、トータルで見るとマネックス証券のほうが若干有利になります。

 

■マネックス証券のクレカ積立が向いている人

  • 積立時のポイント還元を最大化したい人
  • クレジットカードの年会費を気にしたくない人

 

\積立時の還元率が1.1%で最も高い/

マネックス証券の公式サイトへのリンク

 

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5.「auカブコム証券とau PAYカード」はauユーザー以外でも1%還元

auカブコム証券のau PAYカードによるクレカ積立

 

auカブコム証券(旧カブドットコム証券)は、2022年3月28日より、au PAYカードによる投信積立のサービスを開始しました。

 

特徴1:積立時のポイント還元率は1%

auカブコム証券のau PAYカードによるポイント還元率は1%です。貯まるポイントは、Pontaポイント。

 

年会費無料のカードどうしで比べると、マネックスカードの1.1%より劣りますが、三井住友カードの0.5%と楽天カードの0.2%(9月~)よりは高くなります。

 

 

特徴2:au PAYカードは実質無料

au PAYカードは年会費が1,375円(税込)かかりますが、年に1回以上利用すれば翌年も無料になります。クレカによる投信積立分も年会費無料の条件にカウントされるので、au PAYカードで投信積立をしている限り、実質無料でずっと使えます。

 

さらに、通常のショッピング利用でも100円(税込)につき1ポイント貯まり、基本還元率は1%となっています。auユーザーでなくても作れるので、持っておいて損はない1枚です。

 

 

特徴3:投信保有ポイント付与率は低め

auカブコム証券の投信保有ポイント付与率は、月間平均保有残高や銘柄によって、次の表のように変わります。

 

月間平均保有残高 100万円
未満
100万円以上~
3,000万円未満
3,000万円
以上
通常銘柄 0.05% 0.12% 0.24%
auカブコム証券が指定する銘柄
具体的な銘柄を見る
0.005%

 

ただし、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」のような低コストのインデックスファンドの場合は、0.005%と低めです。

 

SBI証券の同ファンドの付与率は0.42%なので、auカブコム証券はSBI証券の84分の1の水準です。そのため、auカブコム証券を利用する場合は、投資保有ポイントはあまり期待しないほうがいいでしょう。

 

■auカブコム証券のクレカ積立が向いている人

  • Pontaポイントを貯めている人

 

au/UQmobileユーザーのポイントアップ特典の新規エントリー受付は2022年7月31日(日)で終了になりました。詳しくは、公式サイト「投信積立au/UQ mobile特典の新規エントリー受付終了日のお知らせ」をご覧ください。

 

\Pontaポイントを貯めるなら/

auカブコム証券の公式サイトへのリンク

 

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6.「楽天証券と楽天カード」は楽天キャッシュの活用で0.5%還元を維持

楽天キャッシュのイメージ図
(引用:楽天証券

 

楽天カードによるクレカ積立の先駆け的存在だった楽天証券は、2021年12月末~2022年1月にかけて、大幅なサービス変更と新サービスを発表しました。

 

今後、楽天証券で積立投資をする場合、どう変わるかを中心に見ていきます。

 

特徴1:積立時のポイント還元率は実質0.2%に変更

これまで、楽天証券のクレカ積立時のポイント還元率は1%でしたが、2022年9月買付分より、実質0.2%還元に変更になります。

 

なかには0.4%還元の銘柄もありますが、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」のような積立投資に適した低コストのインデックスファンドの場合は、0.2%還元です。これは、4社のうち最も低い還元率になります。

 

 

特徴2:楽天キャッシュの利用で0.5%還元は維持可能

ただし、2022年6月19日より「楽天キャッシュ」による投信積立ができるようになり、これを活用すると、0.5%還元のダウンで済むようになります。

 

「1%還元から0.2%還元に大幅改悪」というニュースが強調されがちですが、楽天キャッシュを活用することで、そこまで悲観的になる必要はなくなります。

 

「楽天キャッシュ」をわかりやすく言うと、「電子マネーSuicaの楽天版」。

 

楽天カードで「楽天キャッシュ」にチャージするときに0.5%還元され、今度はその楽天キャッシュを使って「楽天証券」で投信積立金額を決済する形になります。

 

楽天カードから楽天キャッシュにチャージし、楽天証券で買付するまでの流れ
(引用:楽天証券

 

しかも、2022年8月買付分~12月買付分に限り、「楽天キャッシュ」から「楽天証券」で決済するときにも0.5%還元され、実質的に2022年までは1%還元は維持されることになります。

 

変更スケジュールを整理すると、次のようになります。

 

楽天証券のサービス変更スケジュール
(引用:楽天証券

 

楽天証券はつみたてNISAの口座数1位で、楽天カードのポイント1%還元が魅力で口座を開設した人も多いはずです。

 

そのような楽天経済圏を活用している人でも、設定変更の手間はありますが、楽天キャッシュを利用することで、ポイント獲得の減少を最小限に抑えることができます。

 

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特徴3:投信保有ポイントには期待しない

これまで楽天証券では、投信保有残高10万円ごとに楽天ポイントが毎月3~10ポイント付与されましたが、2022年4月より、実質的にゼロになります。

 

4月以降は、毎月末時点の投資信託の残高が初めて一定の金額に到達した場合のみ、所定の楽天ポイントが付与される仕組みに変更されます。

 

達成残高 付与されるポイント

月末残高が初めて10万円に到達した場合

10ポイント

月末残高が初めて30万円に到達した場合

30ポイント

月末残高が初めて50万円に到達した場合

50ポイント

月末残高が初めて100万円に到達した場合

100ポイント

月末残高が初めて200万円に到達した場合

100ポイント

月末残高が初めて300万円に到達した場合

100ポイント

月末残高が初めて400万円に到達した場合

100ポイント

月末残高が初めて500万円に到達した場合

100ポイント

月末残高が初めて1,000万円に到達した場合

500ポイント

月末残高が初めて1,500万円に到達した場合

500ポイント

月末残高が初めて2,000万円に到達した場合

500ポイント
累計 2,090ポイント

 

なお、ポイント付与のタイミングは所定の残高に到達した一度だけで、残高2,000万円に到達したとしても、合計2,090ポイントにしかなりません。

 

そのため、楽天証券で積立投資を続ける場合は、投信保有ポイントはほとんどないものとして割り切りましょう。

 

■楽天証券のクレカ積立が向いている人

  • 楽天キャッシュへの移行に抵抗がない人
  • 楽天経済圏を活用して楽天ポイントを貯めている人

 

\楽天キャッシュの活用で0.5%還元を維持/

楽天公式サイトへのリンク

 

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7. 楽天証券でつみたてNISAをしている筆者の今後の運用プラン

楽天証券でつみたてNISAをしている私の今後の運用プラン
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天証券はつみたてNISAの口座数1位で、楽天カードによるクレカ積立で楽天ポイントを1%獲得していた人も多いでしょう。そのような人には、今回のサービス変更は驚いたはずです。

 

筆者もそのうちの1人で、楽天証券のつみたてNISA口座で毎月33,333円に加えて、総合口座でも16,667円、合計50,000円を楽天カードで決済し、毎月500ポイントを獲得していました。

 

サービス変更のニュースが発表されたときは、さすがにショックでした。しかし、冷静に情報収集をすると、「楽天キャッシュ」を使えば0.5%は今後も維持できるうえ、年内はキャンペーンで1%を維持できることを知りました。

 

また、マネックス証券が新たにクレカ積立で1.1%還元のサービスを始めることを発表したことで、筆者が考えた今後の運用プランが以下です。ただし、正解はないので、同じように楽天証券を使っていて困っている人がいたら、参考にしていただければと思います。

 

(参考)筆者の今後の運用プラン

 

  • 楽天証券「つみたてNISA口座で33,333円」(8月より)

 →楽天キャッシュ決済(0.5%還元)で毎月167ポイント獲得

  +

  • マネックス証券「総合口座で50,000円」(4月より)

 →マネックスカード決済(1.1%還元)で毎月550ポイント獲得

 

ちなみに筆者は、この他にもSBI証券(セレクトプラン)の個人型確定拠出年金『iDeCo(イデコ)』で毎月23,000円の掛金を拠出しています。

 

3つの証券会社を使い分けることになりますが、万能なサービスを提供している証券会社はありません。各社の強みを活かして、100点ではなく、70点や80点を目指してこれからも気軽に積立投資を続けていきます。

 

ちなみに、つみたてNISA口座は1年に1回変更できますが、筆者は楽天証券から変えるつもりはありません。

 

\iDeCoの口座数第1位/

SBI証券の公式サイトへのリンク

 

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8.「投資信託のクレカ積立」に関するよくある質問5つ

「投資信託のクレカ積立」に関するQ&A
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最後に、クレジットカードの投信積立に関するよくある質問に5つ回答します。

Q1. クレジットカードで積立投資を始めるなら、どこがおすすめですか?

積立時のポイント還元率だけを考えるなら、マネックス証券とマネックスカードの組み合わせが1.1%還元で最も高くなります。

 

ただし、普段から貯めているポイントかどうか、iDeCo口座と一緒の証券会社にしたほうがいいか、取引ツールの使い勝手などを考慮して、総合的に判断しましょう。

 

Q2. クレカ積立のデメリットを教えてください。

クレカ積立は次のようなデメリットが考えられます。

 

  1. 買付日のタイミングが指定される(毎月1日など)
  2. カードのショッピング枠を使うことが多い
  3. 家族カードではクレカ積立ができない

 

しかし、どれも生活に悪影響を与えるものではないので、気にする必要はありません。

 

Q3. クレジットカードで5万円以上を積み立てしたい場合は、どうすればいいですか?

金融庁の定めにより、クレジットカードによる積立投資の限度額は、どの証券会社でも5万円となっています。

 

クレジットカードで5万円以上積み立てる場合は、複数の証券会社を利用するしかありません。1つの証券会社で済ませたい場合は、5万円まではクレジットカードで決済し、残りは総合口座の預り金を利用する方法があります。

 

Q4. SBI証券のクレカ払いでおすすめのカードと、設定方法を教えてください。

初心者の方は、年会費無料の三井住友カード(NL)から始めることをおすすめします。詳しい設定方法は、『SBI証券でクレカ積立…「三井住友カード」の登録・設定方法を解説』解説しています。

 

なお、SBI証券では東急カードと新生アプラスカードによる「クレカ積立」もできるようになりました。ただし、三井住友カードとの併用はできないで、次の記事を参考にして、自分に合ったカードを選びましょう。

 

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Q5. 楽天証券での楽天キャッシュ決済のやり方を教えてください。

ファンドを選び、積立注文をするときに「引落方法」から「楽天キャッシュ決済」を選択します。

 

詳しい設定方法は、『楽天証券の「楽天キャッシュ決済」…投信積立の設定方法を画像で解説』をご覧ください。

 

9.「クレジットカードによる投資信託の積み立て」まとめ

「クレジットカードによる投信積立サービス比較」まとめ
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

この記事では、4つの証券会社のクレジットカードを使った投資信託の積み立てサービスを比較しました。

 

証券会社は民間企業なので、今後もサービス内容の変更はあり得ます。しかし、ポイント獲得だけに意識が集中して、そのたびに証券会社を変更するのは、得策とはいえません。

 

積立投資の目的は、手間をかけずに毎月コツコツ一定金額を積み立てて、将来の生活を豊かにするための資産を築くことです。決して、1ポイントでも多くのポイントを獲得することが目的ではありません。

 

少しでも多くのポイントを貯めることより、積立投資をする銘柄を間違えないとか、暴落したときに慌てて売らないとか、高い年会費を払ってまでクレカ積立をしないとか、もっと基本的なことを大切にしましょう。

 

最後に、冒頭でも紹介した4社の比較表を改めて載せておくので、整理にお役立てください。

 

証券会社 SBI証券
(三井住友カード)
マネックス証券
(マネックスカード)
auカブコム証券※1
(au PAYカード)
楽天証券(楽天カード)※2
8月買付分まで 9月買付分から
クレカ積立の還元率 0.5%
(一般カード)
1.0%
(ゴールドカード)
1.1% 1%
(12ヵ月間は最大5%)
1% 実質0.2%
(楽天キャッシュ
決済で0.5%)
投信保有ポイント
の付与率(年率)

※eMAXIS Slim全世界株式
(オール・カントリー)の場合
0.042%
すべて見る
0.03%
すべて見る
0.005%
すべて見る
一定残高達成時のみ付与
つみたてNISA
の銘柄数
184本 155本 177本 182本
カードの年会費 無料

5,500円
※年100万円の利用で永年無料
⇒投信積立は対象外

550円
(初年度無料)
※年1回の利用
で翌年も無料
⇒投信積立も対象
1,375円
※年1回の利用
で翌年も無料
⇒投信積立も対象
無料
貯まるポイント Vポイント マネックスポイント Pontaポイント 楽天ポイント
ポイント投資の可否 未定
クレジットカードの
ショッピング還元率
0.5% 1% 1% 1%
相性がいい銀行 住信SBIネット銀行 住信SBIネット銀行
ソニー銀行
新生銀行
auじぶん銀行 楽天銀行

※1 キャンペーンによる最大5%還元は7月31日でエントリー終了済
※2 クレカ積立の一律1%還元は8月買付分で終了

 

この記事を参考にして、クレジットカードでポイントを貯めながら、賢く資産運用をしましょう。

 

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