働き手不足を解消する「無人店舗ビジネス」…始める際の3つのポイント

働き手不足を解消する「無人店舗ビジネス」…始める際の3つのポイント

テクノロジーの進展もあり「無人店舗」がにわかに注目されています。働き手不足や遊休不動産の増加といった課題解決の一手として、無人店舗ビジネスに着手する企業も増えています。本記事では、無人店舗ビジネスを始める前に、必ず確認すべきポイントを3つに絞ってご紹介します。

 

2.確実な支払い方法の確立

2つ目のポイントは、確実な支払い方法を確立することです。サービス内容や登録項目を工夫することで、いいお客様を選別、育成できることを説明しました。しかし、支払方法が複雑であったり不具合があったりすると、利用までの導線をいくら整えても利用頻度は上がりません。

 

そこで支払方法としては、「キャッシュレス一択」をお勧めします。場所貸しなどであれば利用時間に応じた事前決済を採用している事業者様が多数です。無人の物販店舗であれば事前決済は難しいですが、その場合でもカード決済やQRコード決済に限定することをお勧めします。

 

現金決済を採用すると精算機の故障やお釣りの間違いなど、どうしてもハード面の不具合が増え、お客様に迷惑をかけます。「キャッシュレス一択」にすることでオペレーションも統一されお客様への案内も明瞭になります。また現金決済は「お釣りの確保」や「レジ締め作業」など有人対応が必ず必要になり、管理の面でも手間がかかります。無人化を実現するためにも現金決済を諦めることが重要となります。

 

現金決済を失くすことで、ある程度取りこぼすお客様も出てきますが、ある程度お客様を限定することも無人店舗を運営するうえでは重要な戦略となるでしょう。

 

3.利便性を損なわないセキュリティ

最後のポイントはセキュリティです。「適切な利用者情報の取得」と「確実な支払い方法の確立」が決定できれば、それに応じて利用者ごとのアクセス権限を与えることが大切です。事前決済の場合は、事前決済と連動してアクセス権限を付与できるようにするとよいでしょう。

 

顧客情報の登録や支払方法が仕組化されていても、使いまわしの番号を使っているなどセキュリティが粗雑だと、必ずその情報が広まり不正利用を行う人が出てきます。お客様ごとに予約時間に応じたアクセス権限を発行できるようなスマートロックを導入することをお勧めします。

 

セキュリティをより高めるために防犯カメラの設置もお勧めします。最近では、クラウド型防犯カメラも普及しており、無人店舗に相性がよいといえるでしょう。通常の防犯カメラであれば配線工事など大掛かりな工事が必要ですし、ソフトをいれたPCでしか録画映像はみれません。一方で、クラウド型であれば簡単に設置できるうえに外出先のスマホなどからも閲覧ができるため、万が一のトラブルのときに便利です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。テクノロジーの発展もあり無人店舗はあらゆる業界で検討されています。無人店舗は有人店舗のコスト部分をカットしたダウングレード店舗というわけではなく、新しいニーズの取りこみや事業展開を想定した店舗となります。

 

「適切な利用者情報の取得」「確実な支払い方法の採用」「利便性を損なわないセキュリティ」の3つのポイントについて、ターゲットとなる顧客層や無人の理由をしっかりと考えながら計画していくことが重要です。不測の事態に人によるカバーができない分、難しい点もありますが、ポイントを押さえた店舗ではコロナ禍でも積極的に展開できることがわかります。無人店舗の経営を考えている方の参考に少しでもなれば幸いです。

 

 

畠山 祐季

株式会社構造計画研究所

RemoteLOCKチーム Webディレクター

 

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