答え合わせがテストのふり返りではない
(C)「国語」「文法(知識) 」の学習時間をとる→ スピーディー
国語は、毎朝の漢字練習10分(日曜日だけ20分)と塾の前日の「漢字チェックテスト勉強」を習慣づけたうえで、小5ではさらに漢字と文法の時間をとります。
文法では、たとえば「副詞の呼応」です。
「もし〜〜たら」
「なぜ〜〜か」
「おそらく〜〜だろう」
といった、副詞のあとにはある決まった言葉がくるという、表現のパターンを覚えて使えるようにします。塾のテキストを用いて「スピーディー」にこなし、どんどん覚えていきましょう。
(D)「国語」塾翌日に読解と記述の宿題をじっくり→ スロー
塾の翌日、読解と記述の宿題を解きます。授業中の先生の説明を思い出し、ノートに写した板書を確認しながら、じっくり「スロー」に取り組む時間が1週間に一度は必要です。とくに記述問題には慣れておきたいので、小4よりも時間を長めにします。
(E)「理科・社会」「覚える」を素早く→ スピーディー
理科と社会の「スピーディー&スロー学習」の流れは、小4とほぼ同じです。ただ、塾の授業の翌日にテキストの説明ページを読み(スロー)つつ重要語句に下線を引きながら覚えるとき、ここはテンポを上げて「スピーディー」に行います。
暗記する内容が小5でかなり増えるからです。
小6も同じ学習計画で進みます。
(F)「月例テスト」の翌週の土曜日、間違った問題をふり返る
月例テストの対策は、小4・小5で共通です。小4の項目では触れていませんので、ここで詳しく説明します。
月例テストの前の週に、4週間分の算数△印と漢字の復習時間を土曜日にとります。理科と社会は、日曜日に基本事項のチェックテストの間違いを覚え直します。算国と理社を1日でやり切るのは難しいので2日に分けていますが、どちらを先に取り組んでもかまいません。週末の予定と相談して、お子さんが自分で決められるようになるといいですね。
月例テストのない週は、完全に遊んでしまってもOKです。
ただ、小5では、「月例テストの翌週の、間違った問題のふり返り」をしっかり行ってほしいのです。土日のどちらかに1時間ほど、次のように行います。
算数
正答率が40%以上なのに、自分は間違ってしまった問題を解き直します。かなりの生徒が正解できているのに自分が間違えてしまったものは、できるだけ早い段階でのケアが必要です。ただ、子どもの学力にもよりますので、まだ十分な力がついていない子の場合は正答率50%以上の問題を。最難関校を目指す場合は、正答率30%以上の問題をしっかりふり返ります。
国語
間違った漢字はその場で覚えます。「見て覚える」のではなく、「発声+書く」が確実にインプットする秘訣です。ノートにきっちりと書く必要はなく、新聞広告の裏でもなんでもいいので、大きな声で発声しながらどんどん書いていきます。お子さんを「紙に残すより、頭に残すほうがいいね!」と励まして、その場で覚える重要性を伝えてあげましょう。
読解問題は、「なぜそうなるのか」を、解説を読んで考えることを忘れないようにします。
理科・社会
理社も間違いをその場で確認し、正しい知識をインプットします。ただ、重要語句をただ暗記するのではなく、とくにお子さんに苦手意識があったり、正答率が低かった単元は、テキストを読み直す「スロー学習」に立ち返るとよいことを教えてあげてください。
ただ単にテストで間違えた箇所を消しゴムで消して、正しい答えを書くことがテストのふり返りではないことは、どの科目にも共通します。
西村 則康
プロ家庭教師集団「名門指導会」代表