20代で投資をしているのは「1割未満」
まず現状を紹介すると、20代で投資をおこなっている方はわずか1割未満です。
ZUU Onlineの調査では、20代の男性425人に聞いたところ、株式投資をしている人が22人で全体の5.2%、投資信託は14人で3.3%でした。女性の場合はさらに少なく410人に対する調査で株式投資が5人(1.2%)、投資信託が6人(1.5%)という結果に。
一方で、貯蓄については男女とも90%以上の人がおこなっていました。
インターネットを通じて簡単に株や投資信託を売買できるなど、以前より投資をはじめやすい環境になっています。しかし、それでもなお、20代にとって投資は身近なものにはなっていない実態があるのです。
複利の恩恵、貯金の習慣化…20代からの投資のメリット
以上のような現状に反して、実は20代から投資を始めることにはさまざまなメリットが存在します。
ここからは、20代に投資をおすすめする4つの理由を紹介していきます。
投資について考えたことがない、よくわからないので怖い、という方も、1度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
1.長期積み立てができ複利の恩恵を得られる
若いうちから長期間積み立てながら投資をおこなうことで、より高い複利の恩恵が得られます。
複利とは、投資で得た収益を再投資に回すことで投資元本が膨らみ、投資収益も雪だるま式に大きくなっていくこと。複利効果は投資期間が長ければ長いほど大きくなるため、できるだけ若い時期から投資を始めたほうが有利なのです。
なお、複利効果を得るためには投資で得た収益を再投資する必要があります。したがって、若くして投資にチャレンジする場合は、収益をその都度使ってしまうのではなく、堅実に投資に回すのがおすすめです。
2.投資について勉強する時間を取れる
2つ目は投資について勉強する時間がとれること。
30代、40代になると家族ができて子供と過ごすことに時間を取られたり、仕事も忙しくなったりして、投資の勉強を改めておこなう時間が取りづらくなります。それに比べて、20代、特に独身のうちは比較的時間に自由が効きますので、投資の勉強をする好機といえるでしょう。
若いうちから投資の勉強をはじめておくことで、歳を取るにしたがって、ライフスタイルに合わせた上手な投資ができるようになっていきます。
3.早くから経験を積める
早くから経験を積むことで、相場環境にうまく適用できるようになるのも、20代から投資を始めるメリットです。
どんなに気をつけても、相場が悪く損失が発生するタイミングは避けられません。したがって、長期的にみると、若いうちから相場が悪化する局面を経験しておいたほうがよいといえるでしょう。
若いうちにさまざま相場環境を経験し、そのなかで自分なりに考えて投資を行っていくことで、環境変化に的確に対応できるようになっていきます。また、20代であれば、多少投資で失敗を経験したとしても、まだ資産規模は小さく、その後の労働や積み立てで取り戻すことも可能です。
若いうちに失敗を経験しながら投資に精通していき、歳を取った時に大きな失敗を避けられるようになっていくのが望ましいといえます。
4.お金を貯める習慣化ができる
20代は多くの人が初めて自分でお金を稼ぎ、生計を立てていくようになる年代です。また、給料が少ない方も多いため、油断すると毎月全額を生活費に充ててしまい、思うように資産を増やせない人も少なくありません。
そこで積立投資をおこなうことで、毎月一定額を投資に強制的に回す仕組みを作れば、お金を貯める習慣ができます。
いまは多くの証券会社が銀行口座から毎月自動的に入金し、株や投資信託などの有価証券を購入するサービスを提供しています。
こうしたサービスを利用することで、自然とお金を増やしていけるようになります。
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