(※写真はイメージです/PIXTA)

ここ数年オリンピックやサッカーに押され、いまひとつ盛り上がりに欠けていた野球が、今年は連日各所から熱い視線を集めています。甲子園では深紅の旗がついに白河の関を越え、プロ野球ではヤクルトが快進撃でリーグ二連覇、オリックスは最終戦で逆転優勝しました。海の向こうではMLBの記録を数々塗り替えた大谷選手は常に注目の的と、今年の野球界の盛り上がりぶりは留まるところを知らないかのようです。この現象には、実は「予兆」がありました。野球をはじめとするスポーツの世界全体が、漫画『巨人の星』に代表されるような“ド根性物語で強い選手を生む”時代から“「科学」で楽しく強くなる“時代へシフトし始めていたのです。

ネクストベースに設置された機材

以下、ネクストベースに設置された機材の一部をご紹介します。

 

【光学式モーションキャプチャシステム】
世界最高性能と評されるVICON社製のモーションキャプチャシステム。専用カメラ14台で最大1,000Hzの高精度な計測が可能。独自開発プログラムで身体やボール、バットの運動を評価し、スポーツ科学者が選手個々の状態に合わせたフィードバックを行う。

 

【フォースプレート】
動作中に時々刻々と変化する床反力(地面反力)を計測するセンサー。光学式モーションキャプチャと併用し、下肢の関節トルク(関節を回転させる力)や体幹へのエネルギーフローを評価する。たとえば、重心移動などの身体運動能力を総合的に評価し、向上させる。

 

【ハイスピードカメラ】
フルハイビジョンで、秒速2,000コマの撮影が可能な研究用のハイスピードカメラ。投球時のボールリリースや、打撃におけるボールとバットの衝突といった、高速な動きを可視化する。スポーツデータのアナリストが、選手が練習中の映像を見ながら即時にフィードバックを行い、測定→評価→改善のサイクルを効率良く回し、動作の改善につなげる。

 

【超音波診断装置】
超音波を利用することで、安全に、被験者に痛み等を感じさせずに筋肉や靭帯ほかの身体内部の状態を観察できる検査装置。定期的に肘の内部の状況を診断し、適切に予防することもできる。肘の内側側副靭帯断裂の診療方法として有名なトミー・ジョン手術を極力回避する手立てにもなる。

 

【ラプソード(Rapsodo Pitching/ Rapsodo Hitting)】
投球後のボールをトラッキングし、計測データを解析する機器。ボールの球速や回転数・変化量、打球の速度や角度などを計測する。投球や打球のパフォーマンスを客観的に「数値化」し、選手の現状把握に役立てる。それらのデータからアナリストが選手の能力向上をサポートする。

 

【VBT機器・ウェイティッドボール】
「VBT」とは、1レップごとの挙上速度をリアルタイムでモニタリングし、速度変化に基づいてトレーニングの強度を調整する最先端のトレーニング方法のこと。トレーニング速度を計測する機器の導入により、従来よりも効果的なトレーニングをサポートする。また、ダルビッシュ選手で話題になった、重さの異なる「ウェイティッドボール」を利用して球速向上やコントロールの改良も指導する。

 

【体成分分析装置(InBody)】
世界的に利用され、指標として使われているの体成分分析装置。生体電気インピーダンス分析法(BIA)によって、人体に微弱な電流を流した際に発生するインピーダンスから、人体を構成する筋肉量や脂肪量などの成分を詳細に分析する。使用時に人体への痛みや不快感もない。約15秒で測定し、詳細な分析をサポートする。

 

上記機材の見学等も状況次第で可能だとのことです。

 

江里 洋平
MOPS代表取締役

 

 

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