「ライフプラン」って、どうやってたてるの?
みなさんの人生には、お金がいくら必要なのでしょうか。それを知るには、これからの人生の予定や目標を描く必要があります。そこで、今後のライフプランを計画してみましょう。
以前の記事、『二人以上世帯27.9万円、単身世帯15.5万円…日本の平均支出、「意外な安さ」に潜む落とし穴』で、教育、住宅、老後、と人生でお金のかかる3つのライフイベントを紹介しました。これに加えて、今後の予定や叶えたい夢、成し遂げたい目標などもライフイベントに追加して考えます。まずはそれをリストアップします。
今後のライフプランが書き出せたら、下記の図表1のようなライフプラン表にまとめていきます。もちろん、これはあくまで予定ですので、あとで変更になっても大丈夫。同時期に複数のライフプランが重なる場合は、優先順位をつけて記載します。また、そのライフプランの実現にかかる費用も大まかに調べて書いておきましょう。
ライフプラン表は20〜30年分まとめて作成し、つど振り返って見直します。予定・夢・目標に日付を入れ行動することで、その実現が近づきます。
◆ライフプランを計画しよう
★ライフプランを作るメリット
◇いつお金がかかるのか、貯めやすいのかがわかる
◇将来の大きな支出が見える化できるので、準備できる
◇人生の予定・夢・目標がはっきりする
◇(家族世帯の場合)予定・夢・目標を共有できる
「マネープラン」は、どうやってつくるの?
これからの人生の予定・夢・目標がはっきりしてきたら、それを達成するのに必要な金額を知るために、ライフプランに基づいて「マネープラン」を作成します。
大切なのは、自分に必要な金額を「いつまでに」「どんな手段で」準備するかです。
まず、これからの人生にかかる費用を集計します。前項で作成したライフプラン表の金額に、人生の三大資金やもしものときの費用を加えると、毎月の生活費以外に用意しなくてはならない金額がわかります。
次に、これからお金をいくら貯められるのかを調べます。毎月の収入や支出をはっきりさせることで、毎月貯められる金額がわかります。
これからの人生にかかる費用から、貯められる金額を引くと、不足する金額がわかります。この時点でお金が足りる(不足する金額がない)ならばいいのですが、多くの場合は足りないはず。お金が足りなければ、足りない分をどうやって用意するかを考えます。
◆マネープランの計算例
★「かかる費用」と「いつまで」に準備すべきかを見える化する
★どのように貯めるかを具体的に考え実行する
(例)老後資金2,000万円を35年で準備する場合
★毎月貯蓄で頑張る
2,000万円÷35年÷12か月=毎月
→ 約4万8,000円必要
★つみたてNISAやiDeCoで年3%で運用できた場合
→ 毎月約2万7,000円ずつ35年積み立てればOK
★65歳以降も働いて必要な老後資金を少なくする
★「年金の繰り下げ」で収入を増やし、必要な老後資金を少なくする
年金の受給開始を65歳 → 70歳にすると年金が42%増額
年金の受給開始を65歳 → 75歳にすると年金が84%増額
頼藤 太希
株式会社 Money & You 代表
高山 一恵
株式会社 Money & You 取締役