長引く不況で伸び悩む給料、急激なインフレ、サラリーマンとして真面目に勤務しても、かつてほどの退職金は望めない…。厳しい状況下、まだ「預貯金ゼロ」の人は、焦ることなく、まずはできるところから資産形成に着手しましょう。※本連載は、頼藤太希氏・高山一恵氏の共著『1日1分読むだけで身につくお金大全100 読みやすい大型判 (JK MOOK)』(自由国民社)より一部を抜粋・再編集したものです。

お金に困らない人=「マネーリテラシーがある人」

人生にはお金がかかるにもかかわらず、給料が上がらず、退職金が減り、物価や税金が上がっています。こんな時代を生き抜くには、マネーリテラシーを身につけ、実践することが欠かせません。

 

マネーリテラシーとは、お金の知識・知性を身につけて、それを生かす能力のことです。マネーリテラシーが低いと、ライフプランに必要なお金を用意できなかったり、お金を無駄遣いしてしまったり、お金のことで騙されたりしてしまう危険性が高まります。

 

本書では、マネーリテラシーの中から、お金に困らないために必要な「節約する」「貯める」「使う」「備える」「増やす」の5つの考え方を基本戦略として紹介します。

 

もっとも、学ぶだけでは意味がありません。すぐに行動することこそが大切です。お金持ちは、学んだことをすぐに取り入れ実践しています。

 

★5つの基本戦略を身につけよう

[節約する]支出を減らすことで、貯蓄・投資に回せるお金を増やす

[増やす]投資を学び、自分のお金をじっくり、堅実に増やしていく

[貯める]確実に貯める仕組みを用いて、お金を貯める体制を整える

[備える]万が一のときにも困らないよう、自治体の補助や保険の制度を学ぶ

[使 う]お得な使い方、無駄のない使い方、満足できる使い方を身につける

 

[図表1]
[図表1]

これからお金を貯めるなら、まず「目標100万円」!

もしも、今までお金をまったく貯めておらず、これからお金を貯めるのであれば、まず100万円を目標にしましょう。

 

100万円という金額は、これから用意しなければいけない金額に比べれば少ないかもしれません。しかし同時に、簡単に貯められそうで、意外と貯められない金額でもあります。

 

なにより、千里の道も一歩から。本書で紹介する節約や貯蓄、投資を駆使して100万円を貯めることができたら、「100万円貯められた」という成功体験が刻まれ、お金を貯める楽しみがわかるでしょう。そうなれば、500万円でも、あるいは1000万円でも、お金を貯めるための大きな原動力になってくれるはずです。

 

このとき、お金を貯める目的と期限を決めることがポイント。たとえば「3年後の旅行のために100万円貯めたい」と決めれば、下記の図表2のように、毎月約2.8万円貯める必要があるとわかります。お金を貯めるには、行動を細かく具体的なステップに落とし込むことが必要なのです。

 

★お金を貯めたいなら目標を立てよう

(例)3年後の旅行のために100万円を貯金したい!

 

目標金額 - 現在用意した金額 = 足りない金額

足りない金額 ÷ 達成までの期限(月) =  毎月の貯蓄額 

 

◆毎月の貯蓄額を達成するには?

スマホを格安プランに変更する

保険は絶対必要な保障に絞り、他は解約する

外食を月1 回減らす

 …など

[図表2]
[図表2]

 

 

頼藤 太希
株式会社 Money & You 代表

高山 一恵
株式会社 Money & You 取締役

1日1分読むだけで身につくお金大全100 読みやすい大型判(JK MOOK)

1日1分読むだけで身につくお金大全100 読みやすい大型判(JK MOOK)

頼藤 太希,高山 一恵

自由国民社

忙しい人も、お金のことがわからなくて不安な人も、1日1分読めば、お金の知識がしっかりと身につきます。 「守り方」「増やし方」「保険」「つみたてNISA」「クレジットカード」「スマホ決済」「貯金」「電子マネー」「iDeC…

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