毎月どのくらいお金がかかっているの?
毎月の生活にどのくらいのお金がかかっているか、把握していますか?
もちろん、家族の人数や住むところなどによってばらばらなのですが、ここでは全体の平均をみてみましょう。
総務省のデータによると、1世帯当たりの1か月間の支出の平均は、二人以上の世帯で約27.9万円、単身世帯で約15.5万円となっています。
細かくみてみると、住居費が安いと思われるでしょう。これは、持ち家などで住居費がかからない人がいるためです。住宅ローンを返済している人の返済金額も含まれていません。ですから、住宅ローンを返済している場合や賃貸住宅にお住まいの場合は、さらにお金がかかります。
また、人生にはこのほかにもさまざまなライフイベントによる費用がかかります。そのうえ、入院や介護が必要な場合の費用や冠婚葬祭などの特別支出も、含まれていません。お金で困らないようにするには、これらの費用も含めて貯蓄する必要があるのです。
★1世帯当たり1か月間の支出の平均
POINT:[住居]
調査対象の中で家賃を払っている人が少ない(二人以上世帯14.2%・単身世帯37.0%)ため、金額が少なくなっている。賃貸の家賃は場所や間取りで大きく異なるが、全国の家賃の平均は58,159円。住宅ローン返済額も含まれない(「全国家賃動向」2022年6月)。
POINT:[その他の消費支出]
理美容サービス、小遣い、交際費、仕送り金などが含まれる。
人生にはどのくらいお金がかかるの?
人生にはお金のかかるさまざまなライフイベントがあります。
とくに、教育費・住宅費・老後資金は「人生の三大資金」です。
教育費は公立か私立、習い事の数などで変わりますが、仮に大学まで進学する場合、子ども一人あたり1000〜2300万円は必要です。
住宅費は住む地域や物件によって変わりますが、自宅を購入するならば住宅ローンを借りて、数十年にわたって返済するのが一般的。賃貸住まいであれば、老後も家賃が必要です。
そして老後資金は、年金だけでは足りません。総務省「家計調査報告」(2019年)によると、老後の生活費は夫婦世帯で月3.3万円、シングル世帯で2.7万円不足する計算。仮にこれが65歳から90歳まで26年間続き、さらに医療費や介護などもしものお金を1人500万円見込んだとすると、夫婦で約2000万円、シングルでも約1300万円は用意しておく必要があります。
人により老後にかかる金額は異なりますが、間違いないのは、これらのお金を自助努力で用意する必要がある、ということです。
★ライフイベントには何かとお金がかかる
結婚:300万〜400万円
結婚式はもちろん、結婚後の新生活にもお金がかかる
出産:46万円
お金はかかるが自治体からの費用助成も多い
住宅購入:2,000万〜4,000万円
人生で一番大きな買い物。場所・広さ・建物に加え、頭金の有無でも総額は変わる
教育資金:1,000万〜2,300万円
幼稚園〜高校まで公立、大学は私立文系の場合、およそ1,200 万円必要に
老後資金:1,300万〜2,000万円
年金があっても夫婦世帯は毎月3.3万円、単身世帯は2.7万円不足
親の介護:月8.3万円
介護の期間は平均61.1か月なので、単純計算すると約507万円
頼藤 太希
株式会社 Money & You 代表
高山 一恵
株式会社 Money & You 取締役