(※写真はイメージです/PIXTA)

不動産投資は、家賃などの収入に加えて、税金の面でもさまざまなメリットを享受できる一方、経費計上の境界線など、注意すべき点もいくつかあると、多賀谷会計事務所の宮路幸人税理士はいいます。不動産投資、特に中古アパート一棟投資の具体的なメリット、デメリットについて、詳しくみていきましょう。

不動産投資において気を付けるべきリスクとは

不動産投資はうまく利用することができた場合、節税対策として非常に有効ではありますが、注意していただきたい点があります。

 

不動産投資は投資目的でもあるため、その収益性は立地に大きく影響されることとなります。せっかく収益物件として不動産投資をしても、その後空室が多くなるようでしたら、逆に負債となるような事態もあります。このため収益物件を購入する場合はその後の収益性についてよく検討すべきでしょう。

 

たとえば都心に近く、さらに駅近という集客力のある物件であれば、空室リスクを下げることができます。

 

近年、主に相続税対策としてサブリース会社を利用し、借金をして賃貸物件を購入するというのが盛んにもてはやされました。しかし購入後思うように埋まらず空室が増え、サブリース会社からサブリース料を減額され、借金が返せなくなり物件を失うというケースもあります。

 

また、かぼちゃの馬車事件のようにサブリース会社自体が破綻するようなケースもありました。

 

不動産の収益物件を購入する場合には、節税対策としてのメリットもありますが、投資物件の立地等をよく検討し、空室リスクや、借入をして不動産を購入する場合は借入返済リスクもよく考慮し、不動産投資により破綻することのないよう無理のない計画を立てることが大切です。

 

 

宮路 幸人
多賀谷会計事務所
税理士 CFP

 

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本記事は『アパート経営オンライン』内記事を一部抜粋、再編集したものです。

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