「タスケテ…!」弱者だから生き延びた? 生物の進化に学ぶ、生命科学のオモシロ知識

「タスケテ…!」弱者だから生き延びた? 生物の進化に学ぶ、生命科学のオモシロ知識

学校の理科の授業で習う「生物の進化の過程」。興味のなかった人は「人類はサルから進化したんだよね」程度しか記憶にとどめていないかもしれません。しかし、古代生物たちが「進化せざるを得なかった理由」に焦点を当てると、話はがぜん面白くなってきます。ベテラン整形外科医が、科学の視点で楽しく解説します。

両生類→哺乳類へ:寒冷&低酸素の環境に適応した結果

この時期、地球は寒冷化を迎えており、両性類は冷たい水中での卵の孵化が困難なため、一部の両生類は体を一定の温度に保つ恒温性を獲得するようになりました。

 

これが哺乳類の原型ですが、大陸の分裂と火山活動により低酸素状態となったため多くの原型哺乳類は絶滅しましたが、生き残った原型哺乳類は横隔膜を発達させて呼吸機能を高め、体格を小型化させました。

 

やがて温暖化によって爬虫類である恐竜が全盛期を迎えた時代には、原型哺乳類はまだ肩身の狭い境遇でしたが、巨大隕石の衝突で恐竜は絶滅に至り、外敵がいなくなったため哺乳類は多種多様に進化適応します。

 

なかでも旺盛な繁殖力を持つネズミが地上を制覇したとされています。

哺乳類→サル→人類へ:ヒトの祖先はむしろ「モグラ」

ネズミに地上を制覇されたことで、それまで地上を生活圏としていたモグラは地下に潜ることになりましたが、一部のモグラは鈎爪(かぎづめ)を活かして樹木に逃避したのが「原猿」といわれています。

 

ですから、人間のご先祖様は近縁のサルよりも、むしろモグラだともいえるのですね!

 

そして樹木生活から草原生活を経て人類は進化してきたワケですが、なんと多くの逆境を超えてきたことでしょう!

 

まさしく人類はエヴァンゲリオンの如く、逆境から進化してきたのです!

 

★今日の教訓★ 

「強いものでなく、弱いものこそが逆境を超えて進化する!」

 

 

三上 浩
医療法人 医仁会
高松ひざ関節症専門クリニック 院長

 

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