プログラマーの魅力は自由度の高さと個性を発揮できること
プログラムは、結果として機能を果たせばいいので、実は自由度が高く、プログラマーによって個性が出ます。
最終的な目的は同じでもAという命令の仕方、Bという命令の仕方などがあり、それはプログラマーの考え方や好み次第です。
簡単な例を挙げてみます。
例えば1から5までの数字がバラバラに、仮に「2、4、1、3、5」と並んでいたとします。
これを小さい順に並べるにはどういう命令をしたらいいかというと、1つのやり方は「最小のものを選び続けなさい」と命じるやり方です。
また、「隣同士を比較して、小さいほうを選びなさい」と命令するやり方もあります。
プログラマーの選択次第です。
ゴールに向かって「まずこの要素でふるいにかけ、次はこの条件で比較して絞り込み……」といったことを検討し、最短でかつ誤りの少ない筋道を考えていきます。
また、コードの書き方も人それぞれです。「1行が長い」とか、逆に「改行が多い」とか、プログラムを見ただけで、プログラマーの個性がわかり、書いたのが誰かわかるといわれます。
ただし、期待された機能が発揮できればいいとはいうものの、プログラムはあとで部分的に修正したり、追加が必要になったりするものです。
プログラムを書いた人とは別の人がプログラムを見てそれに手を加えることも多いので、すっきりとしていて見やすいことはもちろん、意図が明確であとから変更しやすい「美しいコード」を書くこともプログラマーの大切な仕事です。
このように、プログラマーは人とコンピュータをつなぐ役割を果たします。
コンピュータの圧倒的な計算パワーを自在に操るのはプログラマーであり、自分が作ったプログラムどおりにコンピュータが仕事をしたときの充実感と爽快感はとても大きなものがあります。