「技術革新」によってもたらされる未来
技術革新といっても、環境、エネルギー、バイオ、ナノテクノロジー等、分野は多岐にわたります。なかでも社会や経済の構造を劇的に変え、新たな秩序をもたらす技術といえば、いうまでもなくAI、モノのインターネット化(IOT)、5Gといった情報関連技術でしょう。
こうした領域における技術革新は今後も加速し、2030年ごろには、情報通信企業等が開発を進める高速通信基盤が整い、その10年後には、スーパーコンピューターで1万年かかる計算をわずか数分で解くことができる量子コンピューターが汎用化される、ともいわれています。
これらによって何が起きるでしょうか。私は、大きく3つの観点からその影響力の大きさに注目しています。
ひとつは、さまざまな分野で起こる技術革新が社会に浸透するまでのスピードが加速するという点です。
たとえば、自動車が誕生して日本社会にある程度普及するまで80年、テレビは30年、インターネットは20年かかりましたが、スマホはわずか5年と、その浸透速度が速まっています。これは、あらゆる技術が、技術そのものではなく社会への浸透の早い情報とリンクすることによって価値化されていることと無縁ではないように感じています。
次に、これらの技術は応用範囲が非常に広く、多様な組み合わせが考えられるという点です。
たとえば、人やモノ等、あらゆるものにつながった膨大な情報は、高速通信を経由してクラウド上に蓄積され、AI解析によって瞬時に価値化されます。
そして、その応用分野は、自動運転、遠隔医療、医薬品開発、教育、気象変動予測、農業、防災・防犯などすべての産業におよぶといってもよいでしょう。そこから思いもよらない応用分野も生まれてくるかもしれません。
最後に、リアル(現実)とバーチャル(仮想)が高度に融合することによって、距離や場所、コミュニケーションの概念が一変するという点です。
足元のコロナ禍で広まったリモートワークもその現象のひとつですが、住まいと職場との関係、人生と仕事との関係、人と社会の関わり方等、人を取り巻くさまざまな関係性が再構築されているようにも感じます。
こうした技術革新による潮流は逆戻りすることはありません。いままでの20年よりもこれからの20年の変化が格段に早まることは間違いないでしょう。
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