リスクをとりすぎていないか確認する方法
「バリュー・アット・リスク」で考える
自分がリスクを取り過ぎているか検証するのに役立つのが「バリュー・アット・リスク」の考え方です。バリュー・アット・リスクとは、資産を一定期間保有した場合、ある一定の確率の範囲内でどの程度損失が発生する可能性があるのかを統計的に測定した数値です。
図表では、100万円を1年間投資したときに1%未満の確率で失う可能性のある金額を掲載しています。逆にいえば、損失は99%の確率でこの金額の範囲内に収まるということです。この金額が高ければ高いほどリスクが高い資産だといえます。
例えば日本株のインデックスであれば1%未満の確率で失う金額は20万円ですが、個別株では35万円になります。5倍のレバレッジを効かせたFXなら45万円で、暗号資産のビットコイン投資では85万円を失う可能性があるのです。
こうしたリスクを把握することも、リスクの適切なコントロールにつながると考えます。
なお、表内のバリュー・アット・リスクはすべて単一資産で算出しています。複数の資産を組み合わせた場合にはリスクが下がるため、バリュー・アット・リスクの金額も変わります。
岡野 大
株式会社sustenキャピタル・マネジメント
代表取締役 最高経営責任者 CEO
山口 雅史
株式会社sustenキャピタル・マネジメント
代表取締役 最高投資責任者 CIO
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】