(※写真はイメージです/PIXTA)

骨粗鬆症という言葉を知ってはいても、予防のために何をすべきかわからない方は多いのではないでしょうか? 脊椎脊髄外科専門医の佐藤勝彦氏は、書籍『あなたの骨は大丈夫ですか? すぐできる骨粗鬆症予防』のなかで、骨粗鬆症予防のための食生活について解説しています。

「1日に必要なエネルギー」、どう決めるのが正解?

毎日生活していく上で、自分はどのくらいのエネルギーが必要か考えたことがあるでしょうか。余分なエネルギーを摂っていると太ってくるし、足りなければ痩せてきます。自分にとって適切なエネルギー量は、どうやって決めればよいのでしょうか。

 

毎日必要なエネルギーは、活動量と標準体重から求めます。1日のエネルギー量が決まったら、1日3食でバランスのよい食事を考えましょう。どの食品に、どれほどのエネルギー量で、どんな栄養素が含まれているか、それらをどのように組み合わせて献立を作ればいいか、食品交換表を使うとわかりやすいと思います。

 

骨粗鬆症になるのを防ぐ!食事の摂り方のポイントは?

管理栄養士さんに聞いてみました。骨粗鬆症は痩せとの関連が強いので、予防や治療のために、しっかり栄養補給しておくことが基本です。

 

(1)1日3食の食事をとりましょう。1日2食では必要な栄養素が不足してしまいます。

 

(2)必要な栄養素を積極的にとりましょう。

 

 ①タンパク質……肉、魚、卵、大豆製品、乳製品など

 

 ②カルシウム……乳製品、大豆製品、魚介類など

 

 ③ビタミンD……魚、しらす干し、魚卵、干しきくらげ、干し椎茸など

 

 ④ビタミンK……野菜類(青菜)など

 

(3)塩分のとりすぎに気をつけましょう。

 

(4)アルコールは適量を守りましょう。多量の飲酒は骨折リスクを高めます。

 

 

 

どうしても必要な栄養を補えない日には、サプリメントからの補給もやむを得ません。多くのカルシウムサプリメントは、吸収率をサポートしてくれる成分であるビタミンD、クエン酸、乳糖、カゼインホスホペプチド、マグネシウム、亜鉛が一緒に摂れるものが多くあります。そのために、高カルシウム血症を引き起こしてしまう可能性があるので、カルシウムの摂取は1回500mgを超えないように気をつけましょう。

 

 

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佐藤 勝彦

医学博士、整形外科専門医、脊椎脊髄外科専門医

 

1981年 福島県立医科大学医学部卒業

1992年 スウェーデンヨテボリ大学留学

1999年 福島県立医科大学整形外科助教授

2003年 福島県立会津総合病院院長

2009年 一般財団法人大原綜合病院院長

2019年 一般財団法人大原記念財団理事長、 大原綜合病院院長

本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『あなたの骨は大丈夫ですか? すぐできる骨粗鬆症予防』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。最新の法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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