「1日に必要なエネルギー」、どう決めるのが正解?
毎日生活していく上で、自分はどのくらいのエネルギーが必要か考えたことがあるでしょうか。余分なエネルギーを摂っていると太ってくるし、足りなければ痩せてきます。自分にとって適切なエネルギー量は、どうやって決めればよいのでしょうか。
毎日必要なエネルギーは、活動量と標準体重から求めます。1日のエネルギー量が決まったら、1日3食でバランスのよい食事を考えましょう。どの食品に、どれほどのエネルギー量で、どんな栄養素が含まれているか、それらをどのように組み合わせて献立を作ればいいか、食品交換表を使うとわかりやすいと思います。
骨粗鬆症になるのを防ぐ!食事の摂り方のポイントは?
管理栄養士さんに聞いてみました。骨粗鬆症は痩せとの関連が強いので、予防や治療のために、しっかり栄養補給しておくことが基本です。
(1)1日3食の食事をとりましょう。1日2食では必要な栄養素が不足してしまいます。
(2)必要な栄養素を積極的にとりましょう。
①タンパク質……肉、魚、卵、大豆製品、乳製品など
②カルシウム……乳製品、大豆製品、魚介類など
③ビタミンD……魚、しらす干し、魚卵、干しきくらげ、干し椎茸など
④ビタミンK……野菜類(青菜)など
(3)塩分のとりすぎに気をつけましょう。
(4)アルコールは適量を守りましょう。多量の飲酒は骨折リスクを高めます。
どうしても必要な栄養を補えない日には、サプリメントからの補給もやむを得ません。多くのカルシウムサプリメントは、吸収率をサポートしてくれる成分であるビタミンD、クエン酸、乳糖、カゼインホスホペプチド、マグネシウム、亜鉛が一緒に摂れるものが多くあります。そのために、高カルシウム血症を引き起こしてしまう可能性があるので、カルシウムの摂取は1回500mgを超えないように気をつけましょう。
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佐藤 勝彦
医学博士、整形外科専門医、脊椎脊髄外科専門医
1981年 福島県立医科大学医学部卒業
1992年 スウェーデンヨテボリ大学留学
1999年 福島県立医科大学整形外科助教授
2003年 福島県立会津総合病院院長
2009年 一般財団法人大原綜合病院院長
2019年 一般財団法人大原記念財団理事長、 大原綜合病院院長