WEBサイトのリニューアル成功に必要な4つの目標
「次にWEBサイトの個別要件を確認させてください。大きく4つの目標があると認識しています」
提案書には以下の4つの目標が提示されている。
②見ればわかる、認識性の高いコンテンツやメニューにする
③最新情報・お知らせは1年以内の情報にする
④会社全体で顧客をサポートしていることを表現する
サイト診断の結果から導き出された目標だが、WEBガバナンス2.0に至っていない企業では、だいたいこの4つのどれか、もしくはすべてが当面の目標となる。
「これらの目標を達成することがコーポレートサイトリニューアルプロジェクトの目的となります。そのためにスマートフォン閲覧に適した作りにしたり、SEO対策を盛り込んだりしていきます」
SEO対策については、まずはコンテンツを検索キーワードにしっかり合わせて作り込むべきである。
検索エンジンのアルゴリズムは公開されていないが、Googleをはじめとする検索エンジン作成者の最大の目標は、キーワードに適合したコンテンツを、適合している順番にリストアップすることだからだ。
このことを念頭においたうえで検索エンジンに「優しい」、すなわち適合度を判定しやすい作りにすることが重要である。
項目としては、タイトルやディスクリプションをわかりやすくする、サイトマップを常に現状と合うように更新する、見出しタグ(<h>タグ)を適切に使用してコンテンツの構成をわかりやすくする、などがある。
「今回導入をおすすめするツールの説明はあとでいたしますが、先日ご紹介した『CMS』と呼ばれるものになります。これはWEBサイトのコンテンツを一元的に管理するもので、コンテンツの閲覧・作成・修正・削除・リンク管理などが行えます。
CMSを導入するにあたっては、単に現状のサイトコンテンツを書き直すだけではなく、営業部門がもっている販促コンテンツの棚卸しも行います。その目的としては現状コンテンツの見直しもありますが、次のステップでMAツールを導入するための基礎づくりもあります」
MAはMarketing Automationの略で、マーケティングに欠かせない情報提供をリード(見込み客)の状況に合わせて自動的に行うことである。
MAツールはその自動化を実現するために、リードの行動を数値化するスコアリング機能、スコアリングでの基準点到達など任意で設定した起点に合わせてアクションを実行するシナリオ機能などをもつ。
リードの行動をスコアリングしておき、一定のスコアになったら実行するアクションを定義したものをシナリオという。MAツールは、シナリオを定義する機能と、そのシナリオどおりにコンテンツの配信を行う機能をもつ。
MAの実現のためには大量のコンテンツが必要である。西田が「基礎づくり」といっているのは、その大量のコンテンツの元を販促コンテンツの棚卸しで集めておきましょうという意味なのである。
岸本 誠
株式会社インフォネット
代表取締役会長
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