(※写真はイメージです/PIXTA)

BtoB企業のコーポレートサイトは、マーケティングに特化していないものがほとんどです。しかし、BtoB企業のサイトにおける問題点はほとんど共通していると、株式会社インフォネット代表取締役会長の岸本誠氏はいいます。その問題点がなにか、改善するにはどのような工夫が必要なのか……詳しく見ていきましょう。

登場人物

西田:西田明日美。株式会社インフォネット入社2年目の若手コンサルタント。

BtoB企業のWEBマーケティングに共通する問題点

多くのBtoB企業のコーポレートサイトは単なる会社案内であり、マーケティングやセールスに貢献していません。それどころかブランディングに関しては、マイナスに作用しているサイトが数多く見受けられます。

 

とはいえ、ほとんどのサイトの問題点は共通しており、20項目ほどのポイントに集約することができるのです。WEBマーケティングの導入は、まずこれらのポイントについて確認し、問題点をどのように解決するかを考えることから始まります。

ページタイトル1つでアクセス数が変わる!?

「それではさっそくですが、御社のコーポレートサイトの診断結果をご説明させていただきます。お手元の『ユーザビリティ調査報告書』を1枚めくっていただいて、まず目次をご覧ください」

 

西田は、神奈川県にある堀金製作所の役員会議室で、依頼されていたWEBサイトの診断結果の報告を開始した。

 

堀金製作所は誰もが知っている商品をいくつも製造・販売している刃物メーカーであり、ユーザーは法人と個人の両方にまたがっている。堀金製作所からは、堀金賢吉代表取締役社長のほか、峰岸春香営業課長(WEB担当)が同席していた。

 

堀金社長は2代目で、今年40歳になったところだ。創業者である父は会長として代表権こそ保持しているが経営については堀金に一任しており、経営改革を断行したいという彼の考えにも賛同している。

 

峰岸課長は30代前半で、ITに苦手意識がある堀金社長が「マーケティング改革プロジェクトの主要メンバーにはデジタルが肌でわかっている人がよいだろう」と抜擢したのであった。

 

「調査報告書は、6つの章で構成されています。アクセス性、明快性、ナビゲーションの使いやすさ、コンテンツの適切性、ヘルプ・安全性、そして調査結果のまとめです。まずはアクセス性から順番に確認していきます」

 

私の会社では、クライアント企業のWEBサイトの改善を提案する前に無料のサイト診断を行っている。そして、その診断結果をまとめたレポートを「ユーザビリティ調査報告書」と呼んでいる。

 

ユーザビリティとは「使いやすさ」という意味だが、WEBサイトにおけるユーザビリティに関しては、ISO9241-11の定義がよく使われる。

 

「ある製品が、指定されたユーザーによって、指定された利用の状況下で、指定された目的を達成するために用いられる際の、有効さ、効率及びユーザーの満足の度合い」というのがその定義である。

 

要するに、「目的をもってサイトを訪れたユーザーが満足できるサイトになっているか」ということだ。

 

もう1つ大切なことは「指定されたユーザー」とあるように、提供企業側がどんなユーザーが来ているのか、どんなユーザーに来てほしいのかがわかってサイトを作っているのかということだ。

 

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※本連載は、岸本誠氏の著書『WEBマーケティング解体新書』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

WEBマーケティング解体新書

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岸本 誠

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