ひろゆき:「一般人が投稿する情報は無価値」
ひろゆき(以下ひろ):今回のテーマは「SNS時代の情報収集」なんですが、そもそも僕はSNSで情報を仕入れないという……(笑)。なぜかというと、一般の人が投稿する情報って基本的に無価値なことが多いじゃないですか。
成毛 眞(以下成毛):僕も同じです。一般人の情報は不正確なことが多いし、ゴシップにも興味がないので、僕はツイッターをやってないんですよ。フェイスブックはやっていますけどね。
ひろ:SNSで気になるニュースがあればチェックしますけど、それって情報源はニュースサイトです。SNSには頼ってないですね。
成毛:僕が意外と使っているのはテレビなんですよ。
ひろ:へえ、意外ですね。
成毛:僕のフェイスブックの投稿を見た人から、「成毛さんはいろんなことを知っていますね」と言われることがあるんですけど、そこに書いているのは意外と前日に見たテレビの内容だったりする(笑)。でも、みんなテレビを見てないから、僕は自動的に物知りキャラになる。
ひろ:うは、現代っぽい(笑)。ちなみに、どんな番組を見ているんですか?
成毛:今、面白いと思うのは、BS朝日でやっている『町山智浩のアメリカの今を知るTV』ですね。
ひろ:ああ、あれはマジで面白いっすよね。町山さんって情報収集能力や伝える能力も含めて、すげえなと思います。
成毛:ビックリしたのは、あるプロレス団体の特集ですね。野外リングでヤバい連中が戦うんですけど、割れた蛍光灯がそこら中に撒かれていて、バットには釘が打ちつけられている。思わず町山さんも「これ、シャレですよね?」と言ってしまうほど。
でも、全然シャレじゃなくて、試合が終わったら選手はお互い全身血だらけ。日本のBSだからいいのかもしれないけど、アメリカだと放送できないんじゃないですかね。
ひろ:僕が面白いと思ったのは、キリスト教プロテスタントの福音派を特集した回っすね。今や福音派はキリスト教プロテスタントの最大勢力になっていて、アメリカではすごい影響力があると。
成毛:あと、町山さんが白人至上主義団体に取材しに行ったら、そのリーダーが日本語ペラペラだったとか。やっぱり行ってみなきゃわかんないですよね。
ひろ:んで、あの番組って「アメリカ社会の今」を伝えていますけど、町山さんが見ていることはほかの国でも問題になっていたりするんですよね。例えば、トランプ前米大統領は右派のナショナリストだということで非難されてもいましたけど、移民排斥問題は実際に世界中で起きてるわけですし。
成毛:すごくわかります。その意味でもSNSがあの番組にかなうわけないですよ。僕はフェイスブックで半年に1回は「『町山智浩のアメリカの今を知るTV』を絶対に見よ!」と書いているんだけど、僕の友達もフォロワーも全然見てくれないんだよな。