自動車関連は軒並み下落。ハイテク株も連れ安に
18日の香港市場はハンセン指数が前日比0.8%安と下落。朝方は20,000ポイントを試す場面もみられたが下げに転じ、終日軟調な動きとなった。指数は1週間ぶりの安値。ハンセンテック指数は前日比1.0%安で引けた。
昼過ぎに決算を発表した自動車メーカーの吉利汽車(0175)は22年上期の決算が35%減と新型コロナ規制の影響で業績が落ち込み、3.1%安で引けた。自動車セクターは全面安となりEVメーカーのNIO(9866)は4.5%安、長城汽車(2333)は5.9%安、小鵬汽車(9868)は3.6%安、理想汽車(2015)は2.3%安と下げた。
ハイテク株も連れ安となり、動画配信のビリビリ(9626)は4.1%安、人工知能のセンスタイム(0020)は3.7%安、検索大手の百度(9888)3.3%安と売られた。
主要銘柄も売られ、Eコマース大手のアリババ(9988)は2.3%安、決算を発表した香港取引所(0388)は1.9%安、不動産開発大手の碧桂園(2007)は5.1%安、京東集団(9618)は2.8%安で引けた。
一方、インターネット大サービスのテンセント(0700)は市場と逆行し3.1%高。前日に発表した決算は売上高が前年比で3%減と初の減収、売上高、純利益ともに市場予想を下回るも悪材料の出尽くしから買いに転じた。
持ち株の売却が報じられたフードデリバリーサービスの美団(3690)も、0.6%高で引けた。
中国本土市場は上海総合指数が前日比0.46%安の3,277.54と3日ぶりに反落、CSI300指数は0.87%安の4,180.10で引けた。
引き続き積極的な買いにつながる目新しい材料がみつからないなか、上値は重い展開も下値をたたくような売りはみられず小幅安にとどまった。中国市場は引き続き当局の経済へのコミットメント期待が相場を支えた。
長谷川 建一
Wells Global Asset Management Limited, CEO/国際金融ストラテジスト<在香港>