(※画像はイメージです/PIXTA)

「塾なし高校受験」では模試は受けっぱなしにせず、間違えた問題を解き直し、さらに結果の分析をすることで、次の目標や課題が見えてきます。ここでプランを見直し、入試に向かっていく受験生の学力もアップしていきます。塾なしで長男を志望校に入学させた塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)で解説します。

受験勉強で生きる力を身につけて成長する

このように受験した模試の結果には、合格につながっていくヒントがたくさん隠れています。

 

模試は受けっぱなしにせず、間違えた問題を解き直すのは当たり前ですが、さらに結果の分析をすることで、次の目標や課題がまた見えてきます。ここでプランを見直し、新たに必要となった項目(目標・タスクなど)を計画表に追記していきましょう。こうすることで、計画はアップデートされ、入試に向かっていく受験生の学力も同じくアップデート(=向上)されていくのです。

 

母  「国語は前回より良くなったね。このまま漢字と語彙を増やしていこう」
息子 「 うん。次は数学をもっと頑張りたいな。あまり良くなかったから」
母  「 そうね……関数をもう少しとりたいね。苦手じゃないし、問題をたくさん解けば伸ばせると思うよ」
息子 「関数の応用問題をもっとやりたい!」
母  「よしっ、休日に新しい参考書を見に行こう」

➡ 勉強計画に、新しい関数の参考書と数学(関数対策)の時間が加わる。

 

一度立てた計画を、そのままやっていくだけではありません。学力の現状に合わせて計画を立て直していくことが重要。軌道修正をするために、どんどん親子で話し合ってください。得点アップに必要だと思うポイントを話し合い、意見や知恵を出し合って、目標達成のために計画をどんどん改善していきましょう。

 

塾なし受験を進めるということは、

 

プラン ➡ 計画を立てる。対策を立てる。
ドゥ ➡ 勉強する。模試を受ける。
チェック ➡ 自己分析、実力分析、結果分析をする。
アクション ➡ 計画や対策を見直す、立て直す。

 

これを繰り返して実践していくことが、志望校合格への道のりです。そして、その道のりを可視化するために、計画表はあるのです。

 

これは、受験に限らず社会人になっても同じことがいえます。目標に向かい具体的・計画的プランを立てて進め、途中で分析をして、軌道修正をしながら努力を続ける。すなわち、目標を達成するための行動=生きる力が、受験を通して身についていくことになるのです。

 

受験後に待っているのは志望校合格だけでなく、「本人が生きる力を身につけて成長している!」。

 

これが、塾なし受験プロジェクト最大の魅力です。

 

【ワンポイントアドバイス】
受験勉強は、戦略的に、計画的に、前向きに。

 

塚松美穂
ライター・教育アドバイザー
学習支援コーディネーター

 

 

※本連載は塚松美穂氏の著書『「塾なし」高校受験のススメ』(プレジデント社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

「塾なし」高校受験のススメ

「塾なし」高校受験のススメ

塚松 美穂

プレジデント社

たくさんの習い事に、塾を掛け持ちしている小学生。中学生になれば、学習塾にいくのが当たり前の世の中で、周りを見れば塾通いのクラスメートばかり。「塾にいかないと子どもたちは希望する進路に進めないのだろうか」という疑…

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