コロナパンデミックの不安や終息の兆しをみせないウクライナ問題など、不透明感が強い昨今……資産防衛をどうするべきか迷っている人は多いでしょう。そこで今回は、鎌倉投信の代表取締役社長である鎌田恭幸氏が、長期的な目線で企業価値の向上が期待できる「いい会社」と「そうでない会社」との決定的な差を解説します。

投資が不安な人は「投資」と「投機」を混同している

視点は少し変わりますが、なぜ世の中には株式投資に不安を感じる人が多いのでしょうか。

 

筆者が思うにそれは、「投資」と「投機」の混同に起因しているように感じます。

 

「投機」とは、たとえば株式や為替の「日計り取引(当日中に売買を繰り返す取引)」のように、短期的な価格変動に着目した値段の鞘取りから利益をあげようとするもので、実体はなく、法則性を見出すことは困難です。

 

つまり、賭けに近い要素があり、プロでも利益を出し続けることは難しい手法です。

 

一方「投資」とは、実体としての企業価値に着目し、その価値が長期的に増える傾向を見込むものであり、一定の法則性があります。「株価は価値に収斂する」というシンプルな法則です。

 

株式投資において本来着目すべき価値とは、企業の”本業”(=活動そのもの)です。株価に短期的な変動があったとしても、中長期的には業績に代表される「実体としての企業価値」に収斂する傾向にあります。

 

そのため株式投資というのは、プロはもとより一般生活者であっても、本来実践しやすい投資手法といえるでしょう。

 

「株価(価格)ではなく、価値に投資する」

 

日々の株価変動ではなく、長期的に価値が高まることへの眼差しが、まさに資産運用における「成功のカギ」だと思うのです。

 

 

鎌田 恭幸

鎌倉投信株式会社

代表取締役社長
 

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・本記事に記載の情報は、作成時点のものであり、市場の環境やその他の状況によって異なることがあります。 また、いずれも将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。
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・「いい会社」を説明する際に、投資先企業を例にとりましたが、当該特定企業の発行する有価証券の購入を推奨するものではありません。

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