「投資に成功する人」に共通する3つの投資姿勢
新型コロナウイルスやウクライナ情勢に終息の兆しが見えないなか、各国中央銀行は、景気の減速懸念に配慮しつつ、同時に物価上昇を抑制するために金融引締めをおこなわなくてはならないという難しいかじ取りを強いられています。こうした状況から投資家の不安心理は高まり、株式市場は不安定な状態が続いています。
このように先行きを見通しにくい市場環境になると、次のような質問がよく寄せられます。
「これからの株式市場はどうなるのか」と。
仮に、そこで筆者が完璧な予想を示したとしましょう。しかし、質問した人が資産運用(投資)で成功することはおそらくないでしょう。
なぜなら、本当に資産運用で成功する人は、相場の先行きを予想して売り買いすることや、投資する金融商品の入替えをすることとは無縁だからです。
成功者は、
1.投資姿勢が相場動向に左右されることなく、一貫している
2.不安や楽観といった市場参加者の心理に流されることなく、自分が大切にする投資観(価値観)を軸に運用を行っている
3.価格(株価)の値動きではなく、長期的な視座に立って価値の増幅に着目している
この3つの条件が揃っていることが多いものです。
価値を上げる会社が重要視する「3つの基準」
では、先行き不透明な時代において、将来価値が高まる「いい会社」とはどのような会社でしょうか。
当社では、「社会価値」、「個性価値」、「持続的価値」の3つの価値基準からそれを量ります。そのなかで、あえて最も重要な要素を1つだけ挙げるとすると、会社の「個性価値」だと考えます。
会社が掲げる思想信条への想いが、純粋で深ければ深いほど、自ずと相異がうまれ、それが会社の個性となり差別化の源泉となります。
「わが社は誰のために、なんのために存在するか」といった経営理念や「これからの社会に本当に必要なものはなにか」を探究し続けることは、未来を予見する感度を高め、未来の社会で求められる商品やサービスを生み出す源(みなもと)、すなわち価値創造の普遍的根幹です。またそれは同時に、逆境を乗り超える力にもなります。
換言すれば、会社の存在目的(経営理念)が明確に定まり、社員一人ひとりに腹落ちしたときに会社は自走しはじめ、成長するのです。
投資したい「いい会社」の具体例3社
一例ですが、
■サイボウズ(本社:東京都 東証プライム市場上場)
グループウェアの開発・販売・運用等。「チームワークあふれる社会を創る」を理念に掲げ、「100人いたら100通りの働き方」に試行錯誤しながら取り組むなかで独自の企業文化を作り上げた
■第一稀元素化学工業(本社:大阪府 東証プライム市場上場)
ジルコニウム化合物を中心とした無機化合物の製造・販売。「稀な元素、ジルコニウムとともに、『100年企業』をめざす」
■スノーピーク(本社:新潟県 東証プライム市場上場)
アウトドア製品の開発・製造・販売等。「人生に野遊びを。」を理念に掲げ、キャンプを中心に、自然と共生する日本人の価値観を衣食住働遊に係るアイテムを通じて世界へ発信する
上記のような企業は、自社の存在目的にしっかりと根を張り、高い個性価値を感じさせる「いい会社」といえるでしょう。
杉原 杏璃 氏登壇!
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
(入場無料)今すぐ申し込む>>