安定した経済成長性から、世界の投資家から熱い視線を浴びるフィリピン。なかでも株式投資には日本株にはない魅力があるといいます。一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクター、家村均氏が解説します。

少額から購入できる

 

――超長期の経済成長を取り込むことができる

――上場銘柄数が270社程度と少なく、銘柄選択がシンプル

――IPO株が購入しやすい

 

さまざまな魅力のあるフィリピン株式投資。さらに「個別銘柄の単価が安く、買いやすい」というのも魅力のひとつです。それによって、非常にポートフォリオを作りやすい、リスク分散しやすいなど、非常に大きなメリットがあります。

 

まず日本のトップ企業の株式を買おうとしたら、いくらくらいかかるでしょうか。たとえば「トヨタ」。株式最低購入価格は73万円ほどです。「任天堂」は545万円ほど、「ユニクロ」は811万円ほど*1

 

*1:2022年5月時点

 

もしこの3社に分散投資をしてポートフォリオを組んでいこうとなると、1,500万円くらいは必要になってきます。もし日本のトップ企業、10社くらいに分散投資となると、1億円くらいは必要になってくるのではないでしょうか。これはかなりハードルの高いことです。

 

一方、フィリピン株はどうでしょうか。フィリピンには、フィリピン経済そのものといえる財閥があります。インフラ開発から都市開発、金融業、製造業、小売りサービスなど、国の主要基幹産業、すなわち、フィリピン経済そのものを支える企業体で、「Ayala」「San Miguel」「SM Investments」など、10の大変大きな財閥です。

 

個別の銘柄がいくらかといえば、「San Miguel」は日本円で2,000円くらい、「SM Investments」は2万円くらいです*2。主要財閥銘柄を10社、全部買ったとしても、日本円で10万円前後にしかなりません。

 

現在、フィリピンはコロナ禍からの回復ということで、株価は上昇傾向にあります。それでも高成長が期待されるフィリピン経済に強い影響力をもつ10の主要財閥すべてに10万円程度で分散投資できる……これは株式投資において、非常に大きなアドバンテージです。

 

*2:2022年5月時点、1ペソ2.2円と換算

 

 

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