■債券市場では、概ね債券利回りが上昇しました。米国では、5月の消費者物価指数が市場予想を上回って一段と上昇し、金融引き締めが加速するとの見方が強まり、米国10年国債利回りは一時3.47%台まで上昇しました。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)が0.75%の大幅な利上げを実施すると、急ピッチでの金融引き締めに対して景気後退懸念が高まったことで国債利回りは急速に低下し、月間での国債利回りの上昇幅は抑えられました。米国の他、豪州や北欧、東欧、その他の主要新興国で大幅な利上げが行われたため、世界的に景気後退懸念が強まり、社債、とりわけハイ・イールド債券の利回りは大きく上昇しました。
■株式市場とリート市場では、配当利回りが上昇しました。主要国の急ピッチでの金融引き締めを受けて景気後退懸念が強まったため、株価やリート価格が下落し、それぞれの配当利回りは上昇しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『世界的利上げで債券利回りが上昇、景気後退懸念も強まる/主要な資産の利回り比較(2022年6月)』を参照)。