法人の形態等により詳細は異なってくるが・・・
法人口座開設時の本人確認審査に必要な書類については法人の形態や登記地等によって異なりますが、一般的に必要となる主な書類の種類としては、通常の日本国外の事業会社を例にとると以下のようなものが挙げられます。
(1)法人の存在を証明する書類
(2)法人の取締役を確認できる書類
(3)法人の株主を確認できる書類(株主に別の法人が含まれる場合はすべての自然人の実質株主の氏名等を開示した書類が必要)
(4)定款等
(5)口座開設のための取締役会決議の議事録 等
上記に加え、法人の支配的な株主・実質株主と主要な取締役についてはパスポートと居住地確認の書類が必要となります。
日本籍の法人は株主を確認できる書類に注意
日本籍の法人については登記事項証明書といった書類で上記の(1)と(2)の要件を満たすことができますが、(3)の要件は上場会社でない場合にどのような書類で満たすことができるかは金融機関によって異なる場合があるので注意を要します。
また、個人口座の場合と同様、英語・中国語以外の言語の書類への対応も金融機関によって異なります。
なお、口座開設時には、前述の本人確認以外にも以下のような点もチェックを受けることがあります。
①顧客の所得・資産の源泉と金額
②口座の利用目的
③口座を通じて予定される取引の規模・内容の妥当性
次回からは、投資家保護の内容について見ていきます。