失業期間中に資格学校と独立塾で勉強する
▶退職後の日々
退職した後は、何とも言えない解放感が訪れました。多くのローンは残っていたものの、失業給付金と退職金があったので生活は維持できました。再就職を支援してくれる会社やハローワークに通いながら、いろいろなセミナーに参加し、独立しようとか、再就職しようとか、いろいろ考えていました。
ハローワークでは、失業給付金受給の手続きを済ませた後、月に1回、就活の進捗状況を報告に行き、疑問点を相談していました。そこで求人案件を見ましたが、思うような求人はありませんでした。
ただ現在はシニアのサポートが厚くなってきて、ハローワークでもシニアコーナーを設置しているところも見られます。窓口でキャリアコンサルタントなど相談員に相談することで、幅広くアドバイスを受けることができるので安心です。私もいろいろ学ばせていただきました。
▶資格勉強を開始
また、失業期間中は時間ができたので、次の仕事に活かす資格を取ろうと思い、キャリアコンサルタント養成学校に行くことにしました。こんな時間がある時でないといけないと思ったのです。
前職の退職説明会で説明していた人がキャリアコンサルタントの方で、こうして人のキャリア形成のお手伝いができるようになりたいと思ったのがキッカケです。
将来は人の支援ができる職場で働きたいと思っていました。前職では研修インストラクターもやっていたので研修講師にもなりたい、そんな明るい未来を胸に抱いていました。
学校には4カ月、週に4日10時から16時まで通い、いろいろな年齢層のクラスメートと楽しく学べました。こうして学校で学ぶのは大学時代以来なので懐かしく、学び直しも良いものだと実感しました。
課程修了後には国家資格習得試験を受験します。試験は学科試験とロールプレイ試験があります。学科試験は内容が多岐にわたり覚えるのが大変でしたが、なんとか学科試験は最初で合格できました。しかしロールプレイ試験は難しく、3回目でようやく合格できました。
合格したときは、「これで資格を活かし、何とか仕事につける」と大喜びしました。しかし、これだけ苦労した資格でしたが、就職先の受け皿は非常に少なく、最初に想像していたものと現実は違うことを、後で知ることになるのです。
▶起業の道を探すも…
資格を目指すのと同時に、独立、起業の道も模索しました。自分の好きな事であれば、生涯現役で自分のペースで仕事ができるのでないかと思ったのです。
そのためいくつかの起業塾、スクールを探しました。
起業塾ではオンラインの活用術や自分の強みを生かして起業することを模索するのですが、当時は自分の強みがよくわからず、昔から好きな料理くらいしか強みとして思い浮かびませんでした。
そこで、男性向けの料理教室や簡単に料理を作れる料理セミナーを企画してみました。実際に起業塾で模擬セミナーをやってみて、好評ではあったのですが、これで仕事をやっていくとして、すぐに収益につなげることは難しいことがわかりました。私の場合は住宅ローンがまだ10年以上残っていて、2人の子どもの学費もしばらくかかるので、その間を低収入で耐えることは難しかったのです。
また、絶対にこれでやっていく、という情熱もそれほど湧いてきませんでした。本当に自分がやりたいものとも違う気がしたのです。冷静に考えると、すぐに独立して人に教えるレベルではありません。起業塾では多くのことを学びましたが、現実的な面から断念することにしました。
最初にぼんやり思っていた目標がイメージと違っていて、現実面でかなり難しいことがわかり始め、焦ってきました。退職して6カ月が経っていました。
・就活は自分を見つめ直す良い機会。
・セミナーに参加したり、学校に通ったりして学び直すチャンス! イメージと違っても焦らず逆に素早く方向転換しよう。