今も昔も変わらない…保険の質を決める「3要素」
だから、1952年(昭和27年)以降に契約した保険([前掲図表1]を参照していただきたい)を、現在の低い予定利率0.25パーセントの契約に「転換」させれば、ほとんどの会社は万々歳なのである。契約者の損失など、知ったこっちゃないのだ。
こんな方式で「転換」をされたのに、あなたは計算機で確かめもせず、「新しい保険になった! 新しいのだから、きっと内容も良くなっているだろう」と言って、安心しているのですか? 生命保険は、基本的に「新しい・古い」ということは絶対にない。
保険の質、昔も今も、次の要素で決まるのだ。
・基本保険と特約をどう組み合わせるか
・保障の幅をどのように広げるか(細かいテクニック)
・運用をどのように盛り込むか
これらに尽きる。
保険契約を悪くする新しいものが生まれるとすれば、それは基本部分ではなく、ほとんどが特約部分に関する細かいテクニックなのだ。
これまで数えきれないほど多くの保険相談を受けてきたが、「転換」をして内容が良くなった保険を、筆者は1件も見たことがない、
あなたの今の保険が、「転換」を(それも何回も)してカモにされてきた契約でなければ、と筆者は願う。
あなたの場合は、どうだっただろうか、思い返してみてはいかがだろうか。
三田村 京
国際保険総合研究所
所長
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