長寿の国ニッポンにおける「生命保険」の考え方
世の中には、保険好きの人もたまにはいるが、大多数の人々は、おおむね保険嫌いだ。でも、生命保険に全く入っていない、という人はごくわずかで、嫌いながらもほとんどの人々が生命保険に加入している。
だが、私たちは生命保険に入るとき、潜在意識として、「この保険(の長さ)よりも、俺は長生きするだろう」と漠然と思っている人が圧倒的だ。つまり「俺はそう簡単には死なないぞ」と大多数の人々が思っている。
本当にそう思っていてもイイのだろうか。
もちろん、誰でも長生きしたいと願うのは当たり前の人情で、私たちは自分が短命だ、などとは思っていない。
いま、日本人の平均寿命は世界のトップクラスで、男性は81.64歳、女性は87.74歳(令和2年度・簡易生命表)と、わずかこの50年の半世紀の間に、約13年以上も伸びている。
ちなみに昭和22年の男女の平均寿命は約52歳だったし、昭和30年は男性63.60歳、女性67.75歳で、それから10年たった昭和40年でも男性は67.67歳、女性は72.92歳だった。それが食生活の変化や予防医学や臨床医学の発達・生活環境の整備が進み、世界に冠たる長寿国になった。
相変わらず同じなのは喫煙者の短命だけだ。まあ、好き好んで「長期的自殺行為」を止めないのだからしょうがない。喫煙者は平均寿命よりも早く死亡すれば、タバコの税金を払うほかに、国の医療費削減に貢献しているのかもしれない。
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