前回は、「自分に合った保険」を選ぶ際の注意点を説明しました。今回は、保険は何を優先して選ぶべきなのかを見ていきます。

ライフプランは「収入」を優先して立てる

自分に合った保険を作るためには、まず自分のサイズを知らなければなりません。それは、自分の要望から一つずつそれにかかるお金=実現したい夢の費用を算出し、積み上げていく作業です。

 

それはオーダーメイドのスーツを作るとき、全身の隅々までサイズを測るのと同じことで、私たちはこれを「ライフプランニング」と呼んでいます。

 

ライフプランは直訳すれば人生計画ですが、保険の場合は収入をベースに考えます。

 

生きている間、皆さんは働いて収入を得、そのお金で日々の生活をまかなっています。生活費として食費や光熱費を支払い、住居費として家賃や住宅ローンを支払うといったように、月収の中からそれぞれに割り振っていることでしょう。それを生きている間のトータルで考えるのがライフプランです。

 

これまでの連載では、ご夫婦で互いの夢や希望を共有してくださいと書きましたが、ライフプランはこの夢や希望を実現するために、現実の収入をどのように配分するかを考えます。その際に大切なのが、優先順位なのです。

持っている「夢」に優先順位を付ける

例えば、このような希望を持っていたとします。

 

高級外車を買って、世界一周旅行もして、都内に一戸建てのマイホームを注文建築で建て、子どもは有名私立幼稚園に通わせて海外留学もさせたい。もちろん、老後の資金もためておきたい・・・。

 

収入には限度というものがあります。よほどの資産家か高給取りでなければ、これではお金がいくらあっても足りません。一般のサラリーマンにとっては宝くじに当選でもしないかぎり、これらすべての希望を叶えるのは無理です。

 

だからといって、何もしないでいたら夢も希望も一つも叶いません。そのために夢や希望に優先順位を付け、上から優先的に叶えるべくプランを考えていきます。

 

[図表]保険はオーダーメイドで自分に合わせる

本連載は、2015年6月26日刊行の書籍『死亡保険金は「命の値段」』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

死亡保険金は「命の値段」

死亡保険金は「命の値段」

杉山 将樹

幻冬舎メディアコンサルティング

命とお金に関わる保険は、生きている限りほとんどの人にとって必要不可欠な金融商品ですが、近年、その種類や保障内容が多様化・複雑化しています。 加入者は要望に合わせて自由に保険を選べるようになったものの、その選び方…

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