(※写真はイメージです/PIXTA)

本記事は、東海東京調査センターの中村貴司シニアストラテジスト(オルタナティブ投資戦略担当)への取材レポートです(取材日:6月8日)。3月下旬から足元までの日本株の動きを振り返るとともに、年後半に向けてどのような投資戦略が適当か、中村氏が考察します。

今後の日本株投資戦略には「オルタナティブ」の視点を

当面の原油においてはバックワーデーションが継続する限り、トレンドフォロー戦略を含む押し目買いスタンスをとる。一方で、原油需要の低下を反映しバックワーデーションが崩れた場合、またはその兆候があらわれた時には、機敏に「売りスタンス」に切り替えることも一案だと考える。

 

リーマンショックの時もそうであったが、株価が先行して調整するなかで、原油価格はオーバーシュートして急騰し、その時もフォワードカーブはバックワーデーションになっていた。

 

仮に今回、リセッションに向かう過程で原油需要が急速に減少し、それを織り込みながらバックワーデーションの形状に変化がみられた場合には、株式資産に対して、よりダウンサイドリスクが高まると判断している。

 

年後半の日本株投資においては、オルタナティブの視点を活用して投資に臨むことも考えたい。

 

(取材日:6月8日)

 

 

中村 貴司

東海東京調査センター

投資戦略部 シニアストラテジスト(オルタナティブ投資戦略担当)
 

 

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