世界ハイテクの中心になった「TSMC」
世界のハイテク産業の主役はインターネットプラットフォーマーGAFAMであり、半導体もソフトウェア・設計といったソフトになっていると思われているが、必ずしもそれは正しくない。
世界の半導体市場では、最先端技術を確保した台湾の半導体企業「TSMC」が、サプライチェーン・バリューチェーンの核になっていることは疑いない。株式時価総額でみてもTSMCはほほ5,000億ドルとインテルを大きく引き離してエヌビディアと首位を争い、GAFAMの一角メタ・プラットフォームズ(フェイスブック)に匹敵する水準にある。
TSMCは最先端で他を寄せ付けない技術力を誇っている。[図表2]は加工線幅別にみた各国シェアであるが、最先端デバイスでは台湾(TSMC)が圧倒していることが如実である。
「もはや唯一のライバルとも言えた韓国サムスン電子とも、大きな技術差がついた。台湾の新工場で世界最先端の3ナノ品半導体の量産を始める。さらに先端の2ナノ品の新工場建設も、年内に台湾で始めることを決めた。具体的には、1兆円規模を投じる最先端半導体の新工場を、新竹、台南、高雄と、台湾全土で次々に立ち上げる。
世界各国は経済安保の強化を目指し、多額の補助金も用意して、積極的にTSMCの誘致活動を行った。だが、TSMCは結局、首を縦には振らず、(トランプ政権の圧力によって2020年にアリゾナに最先端工場建設を決めたことを除き)、海外に新工場建設を決めたのは、わずかに日本の熊本1ヵ所のみ。それも先端品の工場ではない。」(日経新聞2022年4月1日付)
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