前回は、外国人の不動産購入を抑制するフィリピンの外資規制などを説明しました。今回からは、「プレビルド」物件を購入する際の流れについて見ていきます。
日本の不動産購入と異なる点を理解する
物件選び
フィリピン不動産の基本的な部分を理解できたら、実際に物件購入の流れを見ていきましょう。プレビルドは空の状態から販売の看板を出して販売します。そのためターンオーバー(竣工)まで3~5年かかります。
この長い期間の中で、分割購入であれば支払いがあり、融資を利用するのであれば、銀行交渉、契約と、対応すべきことがいくつもあります。ここからは、支払いも含めた、購入から引き渡しまでの流れを解説します。
特別に難しいことはありませんが、日本での不動産購入とは変わってくる部分がありますので、是非しっかり理解してください。
購入物件はできるかぎり現地で確認を
物件選びは、購入できる価格帯を決めることからスタートします。自己資金はどれくらい用意できるのか。また、ローン使用の有無などから購入する物件の価格帯を計算して、自分の購入できる価格帯の物件から選んでいくことになります。
私たち仲介業者は販売されているコンドミニアムの情報を集めています。そういった地域に詳しい業者から物件情報を入手して、物件のモデルルームやその特徴、立地、どんな賃貸需要があるのかを見極めて購入を決めます。
また、購入前には必ず現地へ行って目で確認することをお勧めしています。現地調査に出向く際は、売買仲介の会社に連絡を入れてアテンドをお願いしましょう。もしくは、数は少ないですが、私たちの会社のように定期的に現地ツアーを開催している業者のツアーに参加して物件選びを行うのも手です。
■事前に決めるべきこと
・予算
・購入する物件の価格帯
・融資の使用の有無
・立地(ターゲット)
・銀行ローン
・出口(売る)タイミング
GSR株式会社 会長
zukky PTE CEO
Gate of Assets Fundation director
一般社団法人フィリピンアセットコンサルティング 主席コンサルタント
1979年、愛知県生まれ。大原簿記専門学校卒業後、アパレル会社での勤務をへて、2000年、同業種で独立。同年自社ブランドを立ち上げ、卸、直営店舗を展開。その後、海外生産拠点を背景にOEM事業を開始。2005年にフィリピンに行き、1人のタクシードライバーに人生の生き方を考えさせられ、同地にて為替&アテンドビジネスをはじめ、もともとの事業を売却。その後、2007年にコンサル会社、2009年にPR会社を設立。2010年にフィリピンでオフショアのシステム会社が開発するフィリピン最大規模のITプラットフォーム事業へ投資。ハンズオンでビジネスの拡大の活動を続け数十の新規事業の立ち上げに貢献。2006年より子供たちの支援なども積極的に行いその功績により2022年にフランスの社会文化奨励勲章を受勲。
2014年にHallohallo Home incの事業構築サポートを行う中で、不動産売買仲介、管理、リーシング、内装、建築、ストリートチルドレン復学プログラム、人材派遣等、日本とフィリピンの双方にメリットのある事業が重要だと痛感する。フィリピン人や現地の弁護士、税理士、色々な人材に騙された事で自身で学びフィリピンでの成功パターンを習得したのだが、唯一不明だった現地の経済を動かす巨大財閥との付き合いにより、ほとんどの日本人の資産保全の思考が間違っていることに気が付く。2019年以降はシンガポールとフィリピン、アメリカ、イスラエル、フランスを中心に富裕層を対象にしたビジネスを構築。
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連載「フィリピン不動産投資」が資産形成に最適な5つの理由
ハロハロホーム マニラ本社
Director
ハロハロホームは、フィリピンのメトロマニラ首都圏のビジネス中心地マカティ市に本社を構え、フィリピン不動産投資や、フィリピンの土地販売を手がける企業。賃貸仲介サイトの運営、不動産管理、メンテナンス、内装、転売のサポートなど、購入・管理・売却まですべて対応できる強みを持つ。
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