在宅介護のパートナーとなる「ケアマネジャー」とは?
◆居宅介護支援サービスを担うケアマネジャー
介護・介護予防サービスを利用する場合、介護・介護予防サービス計画書(ケアプラン)を作成し、それに基づいてサービスが行われます。このケアプランは、介護予防(要支援1・2)サービスの場合は地域包括支援センター、介護(要介護1~5)サービスの場合は居宅介護支援事業者のケアマネジャーが作成します。自分でケアプランを作成することもできますが、一般的にはケアマネジャーに依頼します。
◆ケアマネジャーによって介護の質が違ってくる
ケアマネジャーは在宅の利用者や家族の状況を把握するために、月に1回以上、担当の利用者を訪れる決まりになっています。
そうすることで、ケアマネジャーは利用者や家族が適切なサービスが受けられるようにコーディネイトする、司令塔のような役割を果たしています。このように大事な役割を担っているので、ケアマネジャー選びは慎重に行いたいものです。
◆よいケアマネジャーを選ぶポイント
ケアマネジャー選びは、居宅介護支援事業者を選ぶことからはじまります。比較的規模の大きな事業者なら、複数の中から利用者との相性のよさそうな人を選ぶことも可能でしょう。逆に、少人数の事業者なら小回りの利くサービスを受けられることもあります。
実際にはサービスがはじまったとき、以下のようなケアマネジャーなら安心ですが、そうでない場合は担当を替えてもらったり、事業所を替える方法もあります。
●介護についての情報量が豊富で、ネットワークもある
●依頼したことをよく覚えてくれ、約束を守る
●話しやすく、面倒がらずに相談に乗ってくれる
●フットワークが軽く、対応が早い
溝口 知実
特定社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー