「高齢両親のため、介護保険を申請したい…」手続きの流れと、使えるサービス&実際の負担額【特定社労士が解説】

「高齢両親のため、介護保険を申請したい…」手続きの流れと、使えるサービス&実際の負担額【特定社労士が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

65歳以上の年齢の方(あるいは40歳以上の特定疾病の方)で、生活の介助や介護が必要になると、介護保険の申請を行うことになります。ここでは、具体的な申請手続きの流れや、介護保険サービス利用にあたっての自己負担額などについて解説します。

介護保険サービスは、1~3割の自己負担で利用可能!

【対象】 要支援・要介護認定を受けた人

【制度】 介護保険

 

介護保険では、要介護状態によって原則1割で利用できます。要介護状態が重いほど、多くのサービスが利用できるしくみです。

 

◆介護保険サービスが1~3割で利用できる 

 

●要介護1~5、要支援1・2の認定を受けると、ケアプランに基づいて、原則1割(一定以上の所得者は2・3割)の自己負担で介護保険サービスが利用できる。

 

●訪問介護や通所介護などさまざまな介護サービスを利用して総額30万円になったとしても、1割負担の人なら3万円で利用できるので、経済的な負担が軽くなる。

 

●1~3割で利用できる金額には限度額があり、認定された要介護状態区分によって違う。

 

◆限度額を超えないように調整 

 

●支給限度額は、要支援1で5万円、1ランク上がることに約5万円ずつ増えていき、要介護5では36万円と、1~2万円の差はあるが、1ランク5万円アップがおおよそのめやす。

 

●支給限度額はケアマネジャーが把握しているので、それ以内でサービスを組むのが一般的。

 

支給限度額基準の概要

 

要支援・要介護の支給限度額と自己負担額(1カ月あたり)

 

「区分」「状態のめやす」「支給限度額基準額(自己負担額=1割の場合)」についてまとめます。

 

 介護予防サービス 

 

 ★要支援1 

食事や排せつなど身の回りのことはほとんどできる。立ち上がりに支えが必要な場合がある

5,032単位(5,032円)

 

 ★要支援2 

身の回りのことや日常生活に一部介助が必要なこともある。要介護状態と認められないが、社会的な支援を要する

10,531単位(10,531円)

 

 介護サービス 

 

 ★要介護1 

日常生活や基本的な身の回りのことなどに一部介助が必要

16,765単位(16,765円)

 

 ★要介護2 

立ち上がりや歩行などに支えが必要。食事、衣類着脱、排せつや入浴などに一部介助が必要

19,705単位(19,705円)

 

 ★要介護3 

立ち上がりや歩行などが自力でできず介助が必要。排せつや入浴、衣服の着脱などに介助が必要

27,048単位(27,048円)

 

 ★要介護4 

入浴や排せつ、衣服の着脱などに全面的な介助、食事摂取に一部の介助が必要。立ち上がりはほとんどできない。認識力、理解力などに衰えがみられる

30,938単位(30,938円)

 

 ★要介護5 

日常生活全般にわたって全面的な介助が必要。意思の伝達が困難

36,217単位(36,217円)

 

※2020年12月1日現在。
※( )の額は介護報酬の1単位を10円として計算。
※福祉用具の購入費と住宅改修費は、要介護度に関係なく限度額がある。
※居宅介護支援(ケアプラン作成など)は全額介護保険による給付。

 

 ※2020年12月1日現在。  ※( )の額は介護報酬の1単位を10円として計算。 ※福祉用具の購入費と住宅改修費は、要介護度に関係なく限度額がある。 ※居宅介護支援(ケアプラン作成など)は全額介護保険による給付。
※2020年12月1日現在。
※( )の額は介護報酬の1単位を10円として計算。
※福祉用具の購入費と住宅改修費は、要介護度に関係なく限度額がある。
※居宅介護支援(ケアプラン作成など)は全額介護保険による給付。

 

◆高額所得者は2~3割の負担 

 

●一般所得者は1割負担で介護サービスが利用できるが、高額所得者は2~3割の利用者負担がかかる。

 

高額所得者の利用者負担割合

年金収入など340万円以上(単身)・・・ 3割

年金収入など280万円以上(単身)・・・ 2割

年金収入など280万円未満・・・ 1割

 

 

溝口 知実

特定社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー

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    ※本連載は、溝口知実氏の著書『困ったときに役立つ! すぐにもらえるお金と役立つサービス』(自由国民社)より一部を抜粋、再編集したものです。

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    溝口 知実

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