日本人の平均寿命は延び、定年退職後にも長い人生が待っています。ほとんどの人は年金だけでは生活資金として十分ではなく、不足分の工面に頭を悩ませることになります。若いころから貯金に励んだり、老後に節約生活をするのも選択肢ですが、定年後に「ひとり起業」することで、収入と生きがいの両方を手にする方法もあります。自身も定年後に起業し、ビジネスを軌道に乗せた著者が解説します。

マネープランと人生プラン、重要な「三つの共通点」

老後のマネープランをどうするかは、人生の後半をどう生きるかという「人生プラン」そのものだというのが私の考え方です。「人生の悩みの90%以上はお金で解決できる」と言われていますが、定年後となると収入の柱が年金収入となってくる高齢者が大半となります。

 

したがって、まずは自分の年金を何歳からいくらもらえるのかという「現状把握」が老後マネープランの第一歩となります。「まずは年金を知ろう」が今回からのテーマです。

 

人生100年時代となり、定年後の人生が長くなったことから「老後のお金の不安」を感じる人が多くなり、マネープランは「人生プラン」そのものとなってきました。

 

では、老後のマネープランを考える際に何が最も重要なポイントになるのかを考えてみましょう。マネープランは収入、資産、年金額、相続見込みやライフスタイル(消費スタイル)などによってさまざまで、100人いれば100通りのプランになります。

 

ただ、そこに共通する重要なポイントとして、以下の3点を挙げることができます。

 

1.何歳まで働くのか

2.何歳から年金を受け取るのか

3.どんなライフスタイルを送るのか

 

つまり、働き方やライフスタイル(住む場所プラス消費スタイル)によって、前提条件が大きく変わり、家計のキャッシュフローも変わってくる。だからこそマネープランはすなわち、「人生プラン」そのものになるのです。

 

しかしながら、老後マネープランには「万人に当てはまる正解」とか「ベストな選択」などがあるわけではありません。一人ひとりの価値観や人生観に関わる問題であり、私が考えるマネープランが読者の皆さんにとっても良いものとは限りません。

 

したがって、これから私がどのような考え方でマネープランを作成し、戦略を立てているのかを紹介していきますが、それはあくまで叩き台や基準としながら、また人によっては「反面教師」にしながら、ぜひとも自分自身の手でマネープランや人生設計を立ててみてください。

 

あなたは、私のプランを一つのキッカケにしながら、そこに自分の価値観や生き方を加えて修正することによって、大切な視点を見落とすことなく自らのマネープランを作ることができるのではないかと思うのです。

 

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※本連載は『定年後のお金の不安を解消するならこの1冊! 定年ひとり起業 マネー編』(自由国民社)を一部抜粋・再編集したものです。

定年後のお金の不安を解消するならこの1冊! 定年ひとり起業 マネー編

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大杉 潤

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